広島城三の丸整備等事業 第1期エリア 竣工


広島城アソシエイツ(代表法人である中国放送を含む11社の共同事業体)が取り組む広島城三の丸整備等事業(Park‐PFI事業)において、2025年3月末に供用開始する第1期エリアが竣工しました。
広島城二の丸から御門橋でつながる敷地には、和の意匠を随所に取り入れた商業施設や、サクラ・モミジなど四季折々に表情を変える木々、テーブルとベンチ、トイレ棟を備えたくつろぎの広場がひろがります。また、平面駐車場や観光バス乗降場、タクシー乗り場も整備し、さらに近隣のひろしまゲートパークやひろしまスタジアムパークとペデストリアンデッキでつながることにより、回遊性向上が期待できます。
広島城天守を間近に感じながら、食べる、遊ぶ、学ぶ、歩く、憩う・・・思い思いに広島の歴史と文化に触れることができるエリアです。



■広島城三の丸 完成イメージ図






■広島城三の丸 第1期エリア 施設概要

第1期商業施設

広島城二の丸から表御門をくぐり、御門橋を渡ると、第1期商業施設が現れます。中国地方産を中心にヒノキやスギなど木材をふんだんに用いた開放的な和風建築で、軒裏の垂木や鎖樋(くさりどい)など随所に和の意匠を取り入れています。施設周辺にはヤマザクラやイロハモミジなどを配しました。
また、南側に観光バス乗降場、西側にタクシー乗り場を整備し、利便性向上を図りました。






 

中央公園広島城三の丸駐車場

67台収容(うち、思いやり駐車スペース2台)。
タイムズ24株式会社が運営。駐車料金は210円/30分。(※2025年3月時点)



 

おもてなし広場・トイレ棟

24時間使用可能なトイレ棟は、多機能個室、多目的個室、防犯設備を整備。杉板型枠コンクリート工法で杉の木目模様を施した外壁が和の雰囲気になじみます。南側の壁にはデジタルサイネージを設置し、さまざまな情報を発信します。
また、トイレ棟南側のおもてなし広場にはベンチとテーブルを設置。憩いの場として幅広くご利用いただけます。



■事業コンセプト



広島城は広島のまちの起点です。築城後、太田川デルタに形成された城下町。干拓により拡大を続け、政治、経済、交通の中心地として発展してきました。また、武家茶道の流れを汲む上田宗箇流や金城一国斎が確立した漆芸技法の高盛絵など、この地で守り伝えられてきた文化があります。
原爆で多くの史跡が失われましたが、城下の歴史自体が消えたわけではありません。歴史を生かしてこそ魅力ある都市空間がつくれるはずです。
つまり、温故知新―私たちは、この言葉を本事業のコンセプトとして掲げ、広島城を歴史と文化に触れる場所として見つめなおし、観光拠点としてのポテンシャルを最大限に引き出します。


■広島城三の丸ロゴマーク(縦組・横組)



「三の丸」を3つの丸と城跡記号をモチーフにシンボル化することで、すべての人が覚えやすいシンプルなデザインのロゴマークにしました。
また、3つの丸は過去/現在/未来も意味しており、温故知新を表現しています。
歴史・文化の発信拠点としての品格を備えつつ、親しみやすさも持ちあわせ、新たな観光地のシンボルとして、永く愛されるデザインをめざしました。


■広島城三の丸 公式ウェブサイト

2月10日にティザーサイトを先行公開。3月中に公開予定。
【URL】https://sannomaru.hiroshimacastle.jp/





■広島城三の丸 第1期・第2期 整備概要