RCC開局70年特別企画「2022いま、伝えたいー永遠に生き続ける声ー」


開局から現在に至るまで、RCCが一貫して伝え続けた原爆・平和に関するドキュメンタリーを、RCCテレビで公開します

広島に原子爆弾が投下されて77年。街は被爆の傷跡を見つけることが難しくなるほどの復興を遂げました。今年は6月にオーストリアのウイーンで核兵器禁止条約締約国会議が開催され、8月にはニューヨークでNPT再検討会議が行われます。2022年は核軍縮について国際的な議論が交わされる転機となる年です。しかし、今年2月に勃発したロシアのウクライナ侵攻で、世界は大きく変わりました。ロシアは原子力発電所への攻撃を強行し、プーチン大統領は核兵器の使用を示唆する発言を繰り返しています。核兵器が再び使用される危機が、いま、これまでになく増大しています。
RCCは1952年の開局以来、原爆と平和に関する報道を続けてきました。熱線・爆風・放射線。核兵器は被爆者に耐えがたい苦しみを与えました。RCCではこれまで多くの被爆者を取材し続け核兵器の廃絶と平和の維持を訴えてきました。取材に協力してくれた被爆者たちは、苦しみの中で、自らの被爆体験とその半生を私たちに語ってくれましたが、その多くは亡くなりました。再び会って話を聞くことはできません。しかし、彼らは、映像の中で永遠に生き続けています。
RCCテレビでは、これまでに放送したドキュメンタリーの中から厳選した番組を隔週で放送します。作品とその背景について案内するナビゲーターは、RCCの小林康秀キャスターが務めます。

放送日時    5月29日(日)深夜24時58分から(隔週放送)
ナビゲーター  小林康秀(予定)

【ラインナップ】
第1回 5月29日放送「The A-Bomb 1945-2006 ヒロシマで何が起こったか」
     日映の倉庫から発見された被爆2か月後に撮影されたフィルムの映像と、そこに写された被爆者たちの証言をもとに、
     原爆による熱線・爆風・放射線による被害について、ヒロシマを知らなかった人にもわかりやすく伝える。(2006年製作)
第2回 6月12日放送「RCCスペシャル 原爆プレスコード」
     GHQは、原爆の惨状が広く伝わることを阻止するため、戦後6年半にわたって検閲を実施。
     正しい情報が伝えられない中、多くの被爆者は援護を受けられないまま命を落としていった。
                              (1980年製作 ギャラクシー大賞受賞)