RCCテレビで初めて、バーチャルプロダクションによる映像を制作しました ~テレビ番組で、ミュージックビデオの制作を実施した模様をメイキングと合わせてOA~
RCCアナウンサー「唐澤恋花」出演のミュージックビデオの映像制作

「春は来る」 / DTM CLUB 歌: 唐澤恋花
株式会社中国放送(本社:広島市中区、代表取締役社長 : 宮迫良己)は、株式会社ビーライズ(所在地:広島市南区松原町2-62 広島JPビルディング8F、代表取締役社長 : 波多間俊之)と共同でRCCテレビで初となるHTC社「VIVE Mars CamTrack」を利用した、バーチャルプロダクションによる映像制作を中国放送社内Bスタジオにて実施、RCCテレビ「DTMクラブ」にて2月28日(金)にオンエアしました。
■企画の背景
「バーチャルプロダクション」はドラマやコマーシャルなどの映像制作の新たな主流となりつつあります。人物の背景にリアルタイムで映像やCGを合成して撮影を行う技術です。広島のDX事業を推し進めるビーライズと放送局である中国放送は、今回共同でこの手法による映像制作を企画・実施しました。
■技術解説
バーチャルの世界と実際のカメラ映像をリアルタイムに合成しながら撮影を進める技術として、HTC Corporationの製品である「VIVE Mars CamTrack」を使用し、またバーチャル空間との合成には「Aximmetry」(Aximmetry Technologies)を使用。高品位なキーイングによって生成されたバーチャル空間とカメラ映像が、まるでそこで撮影したかのように違和感なく合成されます。ポストプロダクションと違い、現場にて完成された映像が確認できることで、出演者・スタッフ全員がイメージを共有しながら撮影でき、また従来よりもコストを下げながらバーチャルとリアルを合成した映像の制作が可能となります。
■DTMクラブでのミュージックビデオ制作
RCCテレビ「DTMクラブ」では、通常のスタジオでは撮影できない様々なデジタルワールドの映像を駆使したオリジナル楽曲「春は来る」(歌:唐澤恋花 RCCアナウンサー)のミュージックビデオを制作しました。様々なシチュエーションを必要とするミュージックビデオでは、ロケーションを自由に設定できるバーチャルプロダクションの利用は今後増えていくと考えられます。
■今後の可能性
本企画を通じてコンパクトなハードウェアによるバーチャルプロダクションを実現しました。これまでのポストプロダクションと比較した制作コストの低減によって、ロケーションに依存しない映像制作が地方の小さなスタジオでも実現可能となります。
テレビ局という特性を鑑みて、今回の知見を活かしながら今後のテレビ番組やCM、ミュージックビデオといった映像制作に活かしていくと共に、広島における映像制作技術をリードしていきたいと考えます。
■バーチャルプロダクションによる撮影風景


■完成したミュージックビデオの映像

株式会社中国放送と株式会社ビーライズの今後の活動にご注目いただけますと幸いです。
.png)