「観光体験プロデュース事業」の実証事業に関する覚書の締結 ~観光地の解説案内のDX推進による新たな観光体験の創出~


「観光体験プロデュース事業」の実証事業に関する覚書の締結
               ~観光地の解説案内のDX推進による新たな観光体験の創出~

 廿日市市(市長:松本 太郎)、公益財団法人中国地域創造研究センター(会長:瀧本 夏彦、以下 中国地域創造研究センター)、西日本電信電話株式会社中国支店(支店長:猪倉 稔正、以下NTT西日本)、株式会社中国放送(代表取締役社長:宮迫 良己、以下RCC)は、廿日市市宮島エリアにおける「観光体験プロデュース事業」の実証事業に関して次の通り覚書を締結しました。

 1.締結に至った背景
廿日市市、中国地域創造研究センター、NTT西日本は、廿日市市エリアに適した観光DXを推進するための議論を重ねていました。廿日市市にある世界遺産宮島は高い知名度を誇る一方、豊かな自然体験などのアクティビティ、歴史、文化などの魅力的な観光資源を有することはそれほど広く知られておらず、通過型の観光地であることが課題となっていました。
RCCは、広島県の民間放送で唯一のラジオ・テレビ兼営局として、日頃から「広島の社会づくりに貢献する」ことを目指し、業務に取り組んでいます。RCCでは、この課題解決のため、蓄積してきたコンテンツやノウハウを提供し、「観光体験プロデュース事業」に参画することとしました。

 廿日市市は、世界遺産である宮島・厳島神社を抱え、国内外から多くの観光客を集めている観光地として認知されています。“一流の国際観光拠点”をめざす廿日市市宮島地域と“地域色豊かな交流地域”をめざす本土側の各地域(廿日市・大野・佐伯・吉和地域)をつなぐ観光振興に取り組んでいます。

 中国地域創造研究センターは、廿日市市観光振興基本計画(2015年1月)の策定に携わる等、地域密着型のシンクタンクとして中国地域における地域振興および産業活性化に関する課題解決方策の提案や支援等に取り組んでいます。

NTT西日本は、様々な社会課題をICTの力で解決する「ソーシャルICTパイオニア」として、これまで培ってきた経験や先進技術を活かして、地域課題の解決に取り組んでいます。

 RCCは、広島県初の民間放送としてこれまで絶え間なく取材活動および放送を行ってきました。今回の事業は、蓄積してきた映像・音声素材を放送や配信以外の方法で観光課題の解決に活用するという新たなものです。来年、開局70年を迎えるにあたり、新たな事業へのチャレンジの一つとして取り組んでいきます。

廿日市市、中国地域創造研究センター、NTT西日本、RCCの4者がより一層連携し、廿日市市宮島エリアにおける「観光体験プロデュース事業」を推進することにより、地域活性化とブランド力を向上させ持続可能な観光地経営をめざしていきます。

2.観光体験プロデュース事業とは
地域固有の観光資源(歴史、自然、伝統、食など)の魅力を、より深く分かりやすく観光客に理解してもらうために、デジタル技術を活用して新しい観光体験を創出する事業です。観光客が、写真撮影やSNS投稿に加えて、地域の物語を理解しその地域を十分に学んで満足につながる仕組みを作っていきます。

3.覚書締結日
2021年11月8日

4.役割分担 
廿日市市        :全体のとりまとめ、戦略、施策の作成
中国地域創造研究センター : 計画策定・施策効果測定のアドバイス、議論のファシリテーション
NTT西日本       :「観光体験プロデュース事業」DXの技術支援、データ分析・提言
RCC          :コンテンツ企画・作成(企画、コンテンツ、映像アーカイブ)、
             リリース時の認知・プロモーション

5.今後の展開 
本実証事業で生み出されたアイデア・成果については、今後宮島エリアでフィールド実証を実施し、観光DX推進に向けたサービス開発に活用する予定です。


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