第1回 新しい自分の発見 | ゲスト:
岡本 祐子(広島大学大学院教育学研究科助教授) |
中年期は「熟年」とも「惑年」とも言われ、誰もが身体、家族、仕事のいずれにおいても大きな変化を体験する人生の曲がり角です。しかし中年期はまた、人生後半期へ向けて自分らしい生き方を獲得するチャンスでもあります。この人生の転換期にどのように「自分らしい自分」を見つけ出していくか、アイデンティティの問い直しと再構築について考えて見ましょう。番組を視聴されたあなたが、新しい自分を発見する手がかりを見出せることを願っています。 |
第2回 これからの体力づくり | ゲスト:浦辺 幸夫(広島大学医学部保健学科教授) |
中高年の方が素敵に老いるためには、まず心身を健康に保つ必要があります。日本人の平均寿命は女性が世界第1位、男性が世界第2位ですが、果たして「健康寿命」はどうでしょうか ? 病気にならないで生活できる期間、すなわち健康寿命を伸ばすためには、体力づくりが欠かせません。あなたがどのような体力レベルにあるのかを把握し、高齢化に従って低下する筋力をいかに維持し増加させるかについて、骨粗鬆症を例にとってお話ししたいと思います。このセミナーによって、あなたに合った良い運動習慣を見つけてくだされば、と期待しています。 |
第3回 学びながら、元気に生きる | ゲスト:岩田 光晴 (広島大学高等教育研究開発センター助教授) |
中高年の方が大学や大学院で学ぶということは、それぞれが持つ様々な経験を体系化・知識化するだけではなく、新しい人との出会いや交流の機会を得ることにつながります。異なるキャリアを持つ人や若い学生など、自分を刺激してくれる相手が居てこそ、学ぶ楽しさはますます充実していきます。一人ひとりの人生をより豊かにしていくことは、生涯を通じてできることであり、あなたも、自ら「学ぶ」ことで、新たなキャリアの再設計を、前向きに実践して下さい。今回は、広島大学で学んでいる幾人かの中高年者の証言をもとに、中高年者が学習する意味や、元気になる源を見つけていただきたいと考えています。 |
第4回 支え、支えられる | ゲスト:浦 光博(広島大学総合科学部教授) |
高齢者は、他者から支えられるべき存在であると思われることが多いようです。しかし、高齢者は豊富な人生経験を持ち、様々な問題解決のための知識や技術を持っています。いわば、高齢者はサポート資源の宝庫です。その一方で、さまざまな機能低下は否定できないこともまた、事実です。このような二面性を持つ高齢者が生き生きとした毎日を過ごすためにはどのような生活環境が必要なのでしょうか。この問題について、心理学や社会学の研究をもとに考えていきます。 |