ＲＣＣテレビ　2000年春編成の基本方針

　ＲＣＣテレビ　2000年春編成の基本方針

　新しいミレニアムがはじまりました。
このミレニアムのスタート年、放送業界にとってもＢＳデジタル放送開始の年でもあり、インターネットやモバイル等のニューメディアにも更なる加速がつこうとしています。
　ＲＣＣでは昨年来、ローカル地上波局の役割はどうあるべきかを考えて21世紀編成の検討に着手し始めました。そのひとつの答えとなるのが「情報の地方分権」です。しかし、マスメディアとは言え、情報は送り手側の一方通行であっては意味がありません。テレビ画面の向こうにいる視聴者がどういう人で、どんな情報を欲しがっているのかを把握する必要があります。そして、本当に視聴者ニーズに合った番組（情報）を、ローカルとネットをうまく融合した形で、放送していくことが今後のローカル地上波局としての道であると考えます。この春からも、そういうコンセプトのもと、21世紀編成を実施していくつもりです。
　ローカル編成では、枠は小さいけれども、バランス良く自社制作番組を開発していきます。

【ミニ枠エンタテイメント】
　月～金曜日の１８時５０分～１９時までの１０分ミニ枠に、母と子の新知的情報エンタテイメント「モテモテ６（ロック）」を編成いたします。これは夕食前後の時間帯に、子供を中心とした家族が一家団欒で楽しめる番組を目指します。
【スポーツ】
日曜午前に１５分番組「倉本昌弘のゴルフ夢勝負」を制作放送します。これは、地元出身の倉本プロと地元のアマチュアゴルファーがハンディつきで対戦していくゴルフ番組です。
【報道】
月に１回、最終日曜日の２４時４５分～２５時４０分に「ＲＣＣ報道特集」（仮）を編成します。広島の政治・経済・文化にスポットをあて、働き盛りの人たちにしっかりとしたローカル報道番組を提供していきます。ネット編成では、平日昼ベルト帯の新構築、土日曜ゴールデン帯の充実が図られます。
【平日昼ベルト】
月～金曜日のお昼１１時３０分から１２時５５分にメイン司会者に福留功男を起用し、新鮮でビビッドな情報をお送りする大型情報番組「ベストタイム」がスタートします。
【土日曜Ｇ帯】
「どうぶつ奇想天外」が日曜２０時に時間移動し、新たに土曜２０時にジャニーズＪｒをメインに据えた家族全員で楽しめる最上級のエンタテイメント番組「ガキバラ帝国２０００！」を放送します。

キー局であるＴＢＳも本格的な王座奮回の編成を実施し始めました。それに呼応すべくＲＣＣとしても、21世紀に向けてさらなる自社番組の充実を図るべく努力をして参りたいと考えています。

ローカル番組

　『倉本昌弘のゴルフ夢勝負』

●日曜　午前１１：１５～１１：３０　４／９スタート

<出演>	倉本昌弘（プロゴルファー）、栗田貫一（タレント）、吉田幸（ＲＣＣアナウンサー）、一般アマチュアプレーヤー2人

この番組では、広島出身の倉本昌弘プロに、栗田貫一とアマチュアプレーヤー2人のゲストチームが真剣勝負を挑みます。しかしアマチュアとプロでは、実力の差は歴然。そこで倉本プロには、ワンクラブだけでのプレーや、「バンカー強制ホール」「飛距離制限ホール」の設定といった、大きなハンディを付けて頂きます。勝負にゲストチームが勝った場合、一般ゲスト2人には豪華賞品をプレゼント。ただし倉本プロが勝った場合、同賞品は視聴者プレゼントとなります。
さらに番組内で、ドライバーの飛距離の伸ばし方やバンカーショットの克服法など、倉本プロのレッスンを盛り込んだミニコーナーを展開。ゴルフ好きのお父さんだけでなく、これからゴルフを始めてみようかなと考えている人、ゴルフを始めて間もない人にも十分楽しんで頂けることでしょう。あなたも是非一度倉本プロのレッスンをお試し下さい！

　『モテモテ６』　　＊モテモテロックとお読み下さい

●毎週月～金　午後６：５０～７：００　４／１０スタート

<出演>	横山雄二、沖繁義、和佐由紀子、吉田千尋（以上ＲＣＣアナウンサー）、松本裕見子、私立中学校の先生他

ＲＣＣの夕方が変わります。夕食の時間帯に家族全員が楽しく観ることのできる、新しいタイプのローカル番組がスタート！思春期を迎えた年頃の男の子、女の子は異性を意識し始め、その想いが膨らんでくる頃では？親も心のどこかで自分の子供のことが気になるはずです。この番組では小学校高学年から中・高校生がより一層魅力的になり、周りから愛され、モテるようになるために、勉強・スポーツ・ファッション・音楽など幅広いジャンルを盛り込んだ、知的情報エンターテイメント番組を目指していきます。兄弟姉妹とママがRCCテレビを囲む、そんな「理想のイメージ」の中、家族の絆をテーマにストレートな情報と、それを扱った「遊び」部分を融合させた番組です。曜日別テーマ案としては

・	大人が小学6年生の宿題に挑戦する『今日の宿題』
・	カープやサンフレッチェ情報に加えて、スポーツ雑学、トレーニング、筋肉ネタを盛り込んでいくスポーツ・コーナー
・	小・中学生の流行チェックや、オシャレ情報を盛り込んだ『流行通信』
・	ヒットチャートを替え歌にして、簡単にできる料理を紹介する『替え歌料理教室』

などを予定しており、子供だけでなく、その親も楽しめる構成です。（企画案）

ドラマ番組

１月期連ドラが絶好調、これで
６クール連続ドラマ平均視聴率民放１位のＴＢＳが、
この春お送りするのは、
時代の先端をとらえた話題ばかり。
心踊るラインナップをお楽しみ下さい。

『君が教えてくれたこと』
	●木曜午後９：００～９：５４　４／１３スタート〈脚本〉武田百合子〈出演〉ともさかりえ、上川隆也、藤原竜也、宅麻伸、加藤茶ほか
	感情を漠然としか感じることのできない高機能自閉症（知的障害のない自閉症）の女性を、ともさかりえが演ずる話題作。ＰＴＳＤ（心的外傷ストレス障害）に苦しむ元精神科医（上川隆也）と出会い、人とのコミュニケーションで最も難易度が高い「愛する」という感情を育んでいく様子を描く。高機能自閉症の繭子（ともさかりえ）の特技は、インターネットを操り的中させる天気予報。その日もズバリ突然降り出す雨を当てて、駆けてゆく人々を尻目に、一人悠然と傘をさして散歩を楽しんでいた。そんな繭子の目に、1人の男が飛び込んできた。と言うよりも正確に言うと、男の上着のボタンが…。ボタンしか目に入らない繭子は、猛スピードの自転車にも気が付かず、吸い寄せられるように手を伸ばす。危うく自転車にぶつかりそうになった繭子は、男に助けられるが、繭子の関心はボタンのみ。礼も言わず立ち去る。これが繭子と慎一（上川隆也）の出会いだった。ある日、繭子は偶然慎一に再会する。恋人の死が原因で精神科医を辞め、予備校の講師をしていた慎一を、「涙を流すことを忘れた人」「自分と同じように悲しみの分からない人」と思った繭子は、なんとなく親近感を抱き始めるのだが・・・。

『池袋ウエストゲートパーク』
	●金曜　午後９：００～９：５４　（初回のみ午後９：００～１０：０９）４／１４スタート〈原作〉石田衣良『池袋ウエストゲートパーク』（文藝春秋刊）〈脚本〉宮藤官九郎〈出演〉長瀬智也、加藤あい、窪塚洋介、森下愛子、渡辺謙ほか
	若者を中心に熱狂的な支持を集めている同タイトルの推理小説を原作に、長瀬智也、加藤あい、窪塚洋介など豪華キャストで送る青春グラフィティ。池袋のトラブルシューター、マコト（長瀬智也）を中心に、若者たちの青春群像を描きつつ、そこで起こる犯罪サスペンスの要素を盛り込んでドラマは進行。リズム感あふれる小説のドラマ化にあたり、全編オールロケでドキュメントタッチの撮影を行う。『ケイゾク』で新境地を示した堤幸彦監督の、斬新な映像にも注目して欲しい。池袋・西口公園。そこにはいくつもの誘惑、欲望、そして危険が渦巻いている。今も伝言ダイヤルで知り合った女をホテルに連れ込み殺害するというストラングラー事件が続発。警察も捜査に乗り出している。マコト（長瀬智也）はそんな池袋に生活する19歳。幼なじみのマサ（佐藤隆太）と賭けボウリングで小銭を稼いでいる。ひょんなことからシュン（山下智久）、ヒカル（加藤あい）、リカと知り合い、5人はいつしか遊び仲間となっていく。しかし5人の関係にも変化が。ヒカルに魅かれるマサ。マコトに魅かれるヒカル。しかしマコトが選んだのは、リカだった。しかし女にオクテのマコトは、リカとどう付き合っていいか分からない。連絡が取れずにマコトに不満を募らせるリカ。そして悲劇が！リカが殺されたのだ・・・。

『ＱＵＩＺ』
	●金曜　午後１０：００～１０：５４　４／１４スタート〈脚本〉相内美生、飯野陽子、関えり香〈出演〉財前直見、内藤剛志、鈴木紗理奈、竜雷太ほか
	誘拐事件を専門に扱う、警視庁捜査一課特殊捜査班Ｓ．Ｉ．Ｔに所属する女刑事役に、財前直見が挑戦。子供の誘拐をゲーム感覚で楽しむ犯人との攻防を、最新テクノロジーを駆使してリアルに描く、新感覚サスペンスドラマ。４月７日午後１時22分。東京。前後左右似たような家が建ち並ぶ新興住宅地に住む精神科医・高野啓の妻・舞のもとに新しいメールが届いた。「件名くいずですあなたのいちばんたいせつなものなーんだヒントすでになくなっています」“たいせつなもの”とは一体何？それは、小学2年生の始業式の日に消えた、８歳になる長男だった・・・。意外な方法で突然現れる犯人のメッセージ。警察に通報すると子供を殺すと予告してあり、犯人にばれないように極秘捜査を開始。警視庁から誘拐や立てこもり事件を専門に解決する特殊捜査班チームＳ．Ｉ．Ｔが派遣される。その指揮官は、桐子カヲル（財前直見）という女性。彼女は人の心が読め過ぎるがゆえに、社会から自らを隔離することを選んだ女だった・・・。一つの誘拐事件が起こってしまったがために、それまでは知ることのなかった真実が次々と明らかになっていく。人間関係の間に潜む謎は、犯人が投げ掛ける様々な謎と奇妙に、そして精巧にリンクし、やがてドラマは現代社会の謎をも浮き彫りにしていく。犯人の正体は、最終回まで出演者にもスタッフにも明かされない。この手法は謎解きの興味をいや増し、錯綜したドラマの醸し出す雰囲気を高めていくに違いない。

　『サラリーマン金太郎２』

●	日曜　午後９：００～９：５４（初回のみ午後９：００～１０：２４）４／９スタート

〈脚本〉本宮ひろ志『サラリーマン金太郎』（集英社刊）
〈脚本〉中園健司
〈出演〉高橋克典、羽田美智子、沢口靖子、津川雅彦、野際陽子ほか

昨年1月に放送し、大好評を得た『サラリーマン金太郎』がグレードアップして帰ってくる。今回の金太郎は新会社の設立という新たな展開で、痛快無比、縦横無尽に暴れ回る。
ひょんなきっかけで、サラリーマンになった矢島金太郎（高橋克典）。元暴走族のヘッドで前科持ちという破天荒な経歴の持ち主である金太郎は、サラリーマンのセオリーでは想像も付かない型破りな活躍で、これまで数々の困難をくぐり抜け、その豊かな行動力と熱いハートでただならぬ人望を集めてきた。そんな金太郎も遂に係長へ昇進。なんと「新入社員研修班長」として部下を持つことになった。本来ならば役員が受け持つポストを、あの金太郎が？これもヤマト建設会長・大和龍之介（津川雅彦）のねらいなのだが、果たして吉と出るか、凶と出るのか…？
そんな金太郎のもとに、篠塚洋子（沢口靖子）が病院に担ぎ込まれたとの連絡が入った。洋子はかつて金太郎が出向した子会社の同僚。なんでも、彼女が担当する工事現場にたちの悪い連中の建設工事反対運動が起きているのだという。ダチが困っているのに金太郎が放っておくわけがない！現場の状況を会長に告げるが、そこは金太郎のライバル・鷹司（保坂尚輝）の担当現場。無念ながら会長命令で金太郎は、これ以上この問題に関わることを禁止されてしまう。洋子のことが気に掛かる金太郎。だが、この事件がヤマト建設を巡るもっと大きな動きに発展していくことになろうとは、この時まだ気付く由もなかった・・・。

バラエティー番組

ゴールデンタイムのコアとなる20時台で、昨年春大成功を収めたバラエティー・コンバージョン。今年も仕掛けます。ＴＢＳが得意とする家族で見られる良質バラエティー『どうぶつ奇想天外！』をオールターゲットが揃う日曜20時にコンバート、そして『８時だヨ、全員集合！』を凌駕するスーパーバラエティーを土曜20時に誕生させます。水曜19時の新型料理バラエティーも始まり、楽しみイッパイの２０００年春です。

『ＴＨＥ！おいしい番組』
	●水曜　午後７：００～７：５４　４／１２スタート　<出演>福留功男、ヒロミ、森公美子
	プロの料理人は、「メニューありき」で食材をそろえるけど、フツーの主婦はどうだろう？その時、冷蔵庫に何が入っているか？から始まってメニューを考えているのではないだろうか？この番組は、そんな人たちのために毎週１つの「食材」のスペシャリストになってもらおうという番組。洒落たＶＴＲとド肝を抜くスタジオの料理パフォーマンスを見れば、あなたの家庭のテーブルにも素敵な料理の華が咲くでしょう。スタジオには毎回一人、一流料理人が登場。決められた一つの食材をもとに、シェフが１Ｈ番組内に４品の料理を作ります。作られる料理は手間のかかるものから簡単料理まで様々ですが、基本的に家庭の主婦たちが明日夕食に作ってみようと思うような料理（もちろん一流シェフならではのワンアイデアが光るもの）です。出演者（含・ゲスト）はシェフのアシスタントとなり、料理のお手伝い。担当になった料理に、果たしてどう絡んでいくのかがスタジオのみどころの一つとなります。料理が完成すると、最後はレギュラー＆ゲストでの試食ディナー！

　『ガキバラ帝国２０００！』

●土曜　午後８：００～８：５４　４／１５スタート

<出演>	滝沢秀明、「嵐」（相葉雅紀、松本潤、二宮和也、大野智、桜井翔）今井翼、横山裕、山下智久ほか

『８時だヨ、全員集合！』で築き上げた栄光の枠、土曜夜8時に、子供たちが全員集合できる場所を復権するべく、『ガキバラ帝国２０００！』がスタート。2000年の土曜夜8時に日本中のガキが「全員集合」し、オトナに反旗を翻す。「ここは俺たちの帝国だ！大人は子供になれないが、子供は大人になれるんだ！なめんなよ！」と。裏番組よりも、ずっと「アタラシ」くて「クール」。今と未来を駆け抜けるジャニーズＪｒ．8人と「嵐」の5人が中心となり、本気でぶつかる「ハゲシイ」企画が盛りだくさん。『学校へ行こう！』『ガチンコ』に続く、ＴＢＳが誇るティーンズバラエティーの第3弾。ガキたちだけに独占させとくわけにはいきませんよ！

報道制作・情報番組

『ベストタイム』
	●毎週月～金（生放送）　午前１１：３０～午後０：５５　４／１０スタート <キャスター>福留功男 <ニュースキャスター>岡田泰典、長峰由紀 <リポーター>柴田秀一
	午前１１：３０～午後０：５５（月～金）ＴＢＳの昼が変わる。今、最も信頼感があり、ＴＢＳの顔の一人である福留功男をキャスターに迎える。番組がこだわる最大のコンセプトは『今』そして『生』。今の情報が主役で、半歩先の情報を伝える事を心がける。その日、昼のその時間に視聴者が一番欲しい情報をお伝えする。それはあたかもお客さんに気に入ってもらう料理を出すレストラン。料理の素材はニュースであり教育、健康、衣食住などの生活情報。なによりも新鮮でおいしい素材を腕によりをかけて料理していく。難しいニュースもわかりやすく、心が癒される味付けも。最高のシェフ福留功男を迎えて、昼の食卓は大満足の料理で一杯。必ずや視聴者の皆さんが、お昼に「ベストタイム（最高の時）」を迎えることをお約束する。番組は大きく分けて、(1)ニュースゾーン、(2)12時またぎゾーン、(3)フリーゾーン、(5)ＩＮＤＥＸゾーンの４つから構成される。ニュースゾーンではキャスターの福留功男を中心に、岡田泰典・長峰由紀両アナがわかりやすいニュースをお伝えしていく。12時またぎゾーンは、視聴者最大の関心事にこだわる目玉コーナー。その日一番気になることを徹底取材し、どこよりも早く、そして深く、その真相に迫る。フリーゾーンは12時15分から始まる生活情報を伝える企画・中継コーナー。ＩＮＤＥＸゾーンは昼ニュース後のニュース、おさらいワイドショー、天気予報など、テンポで見せる、ためになる情報フラッシュコーナー。最後の１秒まで情報満載でお送りする。

『未来の瞳』
	●日曜　午後６：３０～７：００　４／１６スタート <ナレーター>稲垣吾郎
	まもなくやってくる21世紀。現代社会に忙殺されるなか、大人と子供が一緒になって向き合える番組が誕生する。私たちは快適な暮らしと引き替えに大切なものを失いつつある。その結果が地球温暖化、環境破壊、食糧不足…。こうした様々な問題を引き起こし、その宿題を我々大人は次の世代の子供たちに押し付けようとしている。この番組は、今を生きる子供たちの姿、すなわち21世紀の大人たちを見ることで、今我々が何をすべきか？を感じ取ってもらう番組である。もちろん対象は人間だけではない。動物を含めたあらゆる命の子供たちの姿を追うことで、我々自身の未来も見つめ直していきたいという趣旨で製作する。無限の可能性を秘めた、子供たちの澄んだ瞳。あくまで前向きに生きる子供たちのありのままの姿。世界中のあらゆる子供たちを見ることで、日本にいる我々が何と狭い世界の、狭い常識の中に生きているのかを、この番組で痛感するはずである。映像はもちろんのこと、音楽、ナレーションに至るまで、こまやかな演出を加え、これまでにない、新しい形の趣を創り出す『未来の瞳』は、テレビの日曜日夜を大きく変えるはずである。なお、ナレーターには人気グループ「ＳＭＡＰ」の稲垣吾郎を起用。本格的ドキュメンタリー番組のナレーション初挑戦という話題も、子供たちに親近感を与えるはずである。