今年初め上梓された1冊のノンフィクションが、全国で大きな反響を呼んでいます。 ―『聖(さとし)の青春』― 広島県安芸郡府中町出身の村山聖。5歳の時から難病と闘い続け、将棋の名人になることを夢見ながら、目前で夭折してしまった29年間の魂の軌跡。 中原誠、米長邦雄の世代に羽生を中心とする天才チャイルド軍団が挑んでゆく棋界再編成のうねり中で「東の天才 羽生善治 西の怪童 村山聖」とされ、7冠を達成した羽生も、あこがれの名人谷川浩司をも打ち破ったこともある村山聖九段。羽生をして「村山将棋の最大の長所は、感覚の鋭さとセンスのよさ。何より村山さんは命がけで将棋を指している」と言わしめた聖にガンの宣告。…そして平成10年8月8日午後12時11分 聖の闘いは終わりを迎える。 その聖を支えてきた家族・師弟・友人の無限の愛。自らの死を見つめ、夢に向かってひたむきに生きた一人の青春。 番組では、村山聖の生き様を初めてテレビドラマ化。凶悪な少年犯罪が相次ぎ、閉塞感に包まれた今の世の中にあって、21世紀のスタート早々、私たちの胸を打つ現代の神話… 新たな伝説を全ての人にお届けします。
※9月13日広島市で、テレビマンユニオン萩元晴彦会長、原作者大崎善生氏、主演の藤原竜也さん、中国放送金井宏一郎社長が出席して、制作発表を行いました。 |