きっかけは今年1月初め、朝日新聞の投書欄で鳥取県倉吉市の山本美智子さんの投書を目にしたことからであった。 去年11月、97歳で亡くなった母親がつづった自分史らしきものが母のタンスの底からみつかったという。55年前のあの日、中国電力本店(広島市)に勤務していた夫を原爆で一瞬にして失った母は、残された4人の娘を戦後女手ひとつで育てながら必死で生き抜いてきた。その様も、自分史につづられている。 残された者にどのような労苦をもたらしたのか」 この母親の残した自分史をベースに、山本美智子さんの語り、自分史の朗読、当時の中国電力社員の被爆証言を織り交ぜて、戦争の世紀20世紀最後の年に、遺族の立場から戦争のない真に平和な21世紀を希求する番組です。 |