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2005年11月26日 |
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サスティナビリティ (持続可能な)
持続可能なシステムを考え、実行する場合、かえって無理したらダメなんですね。カーシェアリングだってそもそもはスイスのオカネのない大学生達が1987年に考案したものですが、そのスマートな思想がカッコ良く見えた。だから、あっという間にスイス全土に広がったわけ。広島でもこれを222人の方がすでに利用してらっしゃる。驚きました! |
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■京都議定書の遵守には、マイカー抑制が大きなカギ
2002年の国土交通省調査によると、国内の保有自動車数は7739万台。広島県内では179万台で、これは3人に2台の勘定となります。自動車抜きでは暮らしも経済も成り立たない社会になっている一方、問題となっっているのが車の排出するCO2=二酸化炭素の量。国内CO2全排出量の2割が運輸部門を占め、なんとその半分がマイカーというから驚きです。京都議定書を遵守するためには90年比で6%の温室効果ガス削減を実現しなければならず、マイカーの存在を今一度見つめ直さなければならない時期に来ているのは確か。そこで注目されているのがカーシェアリングというシステム。折しも小泉構造改革の一環で広島県が「環境に優しいカーシェアリング特区」に認定されたのを受け、市内でも静かに広がり始めています。さぁ、そのメリットやいかに!
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「ノーマイカーデーは全国各地で行われていますが、広島ではほとんど浸透していませんね」 |
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「環境にいいからやろうと言ってもダメなんだよ。アメリカで今、ハイブリッドカーがすごい人気だけど、これはハイブリッドというハイテクそのものがカッコイイから受けている。そこを考えなきゃ」 |
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■まずは県内に広げよう、カーシェアリングの「わ」
カーシェアリングとは、1台の車を複数の人が共有し、必要なときに必要な人が利用できる仕組みで、渋滞の緩和、駐車場不足の解消、環境問題の改善を図ることを目的として始まったもの。そして今年、マツダレンタカー(本社:広島市)が全国初となる民間事業としてレンタカーによるカーシェアリング「カーシェア24」をスタートさせました。
まず車を借りたい時は、インターネットやケイタイから使いたい時間を予約。それから車を置いてある無人のステーションへ出向き、会員専用ICカードでキーボックスから鍵を受け取り、車に乗車。24時間いつでも貸し出しOK。利用にあたってはICカード発行料2100円、月会費(個人会費or法人会費)、レンタル料金として15分毎に210円〜(ガソリン費込み)といったところ。現在ではステーションも市内8カ所(計22台)にまで増え、会員数も222人。1台の車当たり約30人の会員という採算ラインにはまだ遠いものの、意外に利用者が多いことにビックリ。中には大手ゼネコンの清水建設広島支店のように法人会員として利用するケースもあり、ちょい乗り派にはコスト面でもメリットが大きいのだとか。街なかで見かけた車のナンバープレートにレンタカーを示す「わ」が付いていれば、それはカーシェアリング車かも。まずは県内で、この「わ」の広がりを期待しましょう
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「自家用車を保有した場合の平均的な一カ月の経費が5万円とすると、カーシェアリングでは同額で月にだいたい55時間も乗れてしまう計算です」 |
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「すごく乗れるんだよね。メリットを考えてカーシェアリングの利用者が増える。これが正しい広がり方ですよ」 |
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■カーシェアリング&超低床電車で交通ルネッサンス
ムダな車の使い方を減らそうという考えのカーシェアリングが浸透するには、そのシステムの受け皿になる公共交通機関の整備が不可欠。とくれば、広島にはあるじゃぁございませんか、路面電車が。市民には日常の脚として大活躍中ですが、さらに利用者の利便性アップを狙い、ターミナル改修などさまざまな改善策を展開中です。そのひとつが、今年から導入されたバリアフリーの超低床電車「グリーンムーバーmax」。
広島電鉄が国内8つの車両メーカーと共同開発したもので、通路もゆったり、座席もたっぷり。環境にも人にも優しいこの電車と、カーシェアリングの見事なコンビネーション。いや、広島ってけっこうススんでますよ!
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「う〜ん、広島に新しい交通体系が生まれそう」 |
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「カーシェアリング大国であるスイスなんかも公共交通機関がしっかりしているから、カーシェアリングも1社が全国980箇所に拠点を持ち、5万4千人が利用している。日本はまだまだこれからだね」 |
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