ラジオカーで扱った環境情報〜ある1ヶ月・2006年3月〜
3月3日・河内真里加
3月に入りましたが、まだまだ寒い朝が続きますね。
今日はそんな寒い朝でも、毎日お庭に出て約500鉢のミニ盆栽のお世話をしている中西さんのお宅へお邪魔しました。
写真をご覧の通りミニ盆栽の数、すごいですよね〜。でも数だけじゃなく、ひとつひとつ小さいながらズシッとしていて、30年以上かけて育てられた中西さんの愛情を感じました。
これから植え替えの時期なので、集めている鉢の中から「これだっ!」と思うものを見つけて、組み合わせを考えるのも楽しみのひとつだということでした。
3月5日・山本優子
今日気持ちいいお天気になりましたね。お出かけ日和だったんではないでしょうか?
そんな中イベントが開催されている佐伯区民文化センターに行きました。ホールや図書館などセンター内全部を使って行われていました。「さえき・文化と学びのつどい」今回で7回目を迎えるというだけあって、会場内はひと・ヒト・人!芸能発表や公民館紹介ブース、作品展など、見るものも楽しむものもいっぱいでした。
中でも私が気になったのは、伝承あそびコーナー。草笛のいい音が響いていて、小さな子どもたちが一生懸命挑戦していましたが、なかなかならないんですよね。私も挑戦!少しコツを教えてもらって、しばらくフーフー葉っぱと格闘しました。葉っぱの振れ具合が感じられたら音が出るまでは早いんですよね。音が出たときはうれしかったですよ!たぶん子どもの頃はもっと楽に音を出せたんでしょうけど…。
これからあたたかくなるとお出かけする機会も増えますね。花もどんどん咲き始めるこの時期…花粉さえなければ私ももっと楽しめるのに。
3月7日・勝さやか
澄み切った海の中でユラユラそよぐワカメ。青い空を気持ちよく泳ぐカモメたち。今日は一日阿多田島に行って来ました。大竹市の小方港から船で35分くらい。養殖や漁が盛んな人情溢れる島です。
港につくなり沢山の方に「よう来たのう!ええ所じゃけえ、ゆっくりしていきんさい」と声をかけていただきました。
そんな中、山の中腹にある阿多田小学校へ。全校16人のアットホームな学校です。その中のたった二人の4年生がこの度阿多田島を紹介するマップを作ったそうです。A3版の両面カラー。桜の名所や竹の子の生える場所、釣りのポイントがかわいいイラストで描かれています。他にもイワシ漁名人、養殖名人へのインタビューや船の時刻表も入っています。半年かけて島を回ったり編集をしたりと試行錯誤しながらのマップ作り。「初めて気がついた島の名所もあった。阿多田島がますます好きになった」と話してくれました。
このマップ「元気いっぱい阿多田島」は、ひろしま夢プラザにも置いてあります。
3月9日・勝さやか
らせん階段状に並んだ桜、山全体がポッポッとピンクに染まって☆黄金山の桜は日本昔話にも出てきそうなほど桜が似合いますよね。
実はこの桜、昭和30年代に地元の住民が一本づつ植えたものなんです。どこに植えるかは自由でみなさん好きなところを選んだとか。それだけに地元の方にとって黄金山の桜は愛着のある思いで深い存在なんです。
今朝も、まだ桜の花はつぼみで咲いていないのですがたくさんの方が歩かれていました。皆さん徐々につぼみが開いていくのが楽しみだとか。
この地元に愛されている桜をこれからも絶やしてはいけないと2年前に地元住民グループ「黄金山さくらの会」が結成されました。病気にかかった枝を切り落としたり、周辺のゴミを拾ったりと地道な活動をされています。
気象庁によると今年の広島市内の桜の開花は3/26だそう。
皆さんの想いが詰まった黄金山の桜、今年はどんな花を見せてくれるのでしょうか♪
3月10日・河内真里加
今日、備後ラジオカーは少し遠出して竹原市へ行ってきました。
お邪魔したのは竹に関するものがたくさん置いてある「竹の駅」というところです。竹のマドラーや竹の和紙、変わったもので竹の香水などが置いてありました。その中でも私が一番気になったのが竹炭のお灸。
お灸というと熱〜いイメージがあったのですが、いざ手の甲においてみると…だんだんとポカポカしてきて熱くはないんですが、数分後取ってみるとその部分だけが赤くなっていました。
竹の駅駅長の坂元さんは、写真の一番手前にある丸い竹炭を持っていれば、次からは中身のもくさと竹炭粉を準備すれば良いので簡単で経済的ですよ!と、おっしゃっていました。
3月11日・梶原千恵子
島根県と県北部を流れる江の川。この江の川をキレイにしようと頑張っておられる方々がいらっしゃいます。「江の川サケの会」のみなさんです。
今日は2万匹ものサケの稚魚を放流するイベント「夢ふたたび江の川」が行われました。
12年前江の川が汚れており、清流江の川を取り戻そうとサケの稚魚を数百匹放流。すると4年後に1匹が江の川に戻ってきました!!活動をつづけ川がキレイになるにつれて戻ってくるサケの数も増えました。今では数十匹戻ってきます。
体長5cmの小さな銀色をしたサケの稚魚は放流されると海を目指して川を下っていき、アラスカまで巡る遠い旅を終え4年後には江の川に戻ってきます。
江の川は戦前には洗濯するのにサケをよけなければならないほどサケがいっぱい上がってきていたそう。
江の川がもっときれいになり、サケの川になるよう皆さんは活動を続けていかれます。
3月12日・山本綾子
太田川沿いを走っていると…見つけました! 草津〜己斐のあたりの土手に菜の花が咲いていました。急に鮮やかな黄色がパッと目に飛び込んできて、一気に心が春気分! 思わず車を停めてパチリ1枚撮ってしまいました。そして菜の花を横目に見ながらさらに北上していくと、今度はラッパ水仙が同じく土手沿いに小さく揺れてるじゃないですか〜。白、オレンジ、黄色の花が草の中から顔を出し、小さいながら元気いっぱい咲いている花がいっぱい。そうか、ここ2、3日暖かかったもんなぁ…自然はちゃんと春が来ているのをキャッチして反応してるんですね。
そして、そんな土手沿いをうつむき加減で歩く人をよく見かけたんです。散歩? でも何だか雰囲気が違う…と思ったら、手にいっぱいのつくしを握っているおばちゃんを発見! みんな植物に負けてないですよ、ちゃんと春を感じてつくし狩りに精を出していました。私も小さいのを2本見つけました…というより2本しか見つけられなかったですが、今日はそれ以上に春を見つけることができた1日でした。
3月13日・梶原千恵子
寒い寒いと思っていたら朝から雪が!
車を走らせ最初は「ん?ホコリが舞ってる??」という程度だったのに時間がたつにつれてどんどんと落ちてくる〜!
しかも風も強い!
ぴゅーっと風が吹くたびに手足がガクガクと震えました…
最近の暖かさに身も心もすっかり気を抜いていた私。
簡単には春になってくれないものですね…。

しかし!芦田川の土手沿いを通るとつくしも発見!
上を見上げれば冬。足元を見ると春。
なんだか不思議な気分でした。

あ〜早く春がこないかなぁ〜〜〜。
3月15日・藤田弘之
福山市新市町に春の訪れを告げるアスパラの収穫が始まりました.この時期のアスパラは糖分たっぷりで特別おいしいとのこと。栽培者の松浦さんも自信たっぷりの新市のアスパラ、店頭に並んでもすぐ売り切れだそうで早い者勝ちです.しています。4月上旬頃までとのこと。不思議な(!?)大根天ぷらをぜひご賞味ください〜!
3月16日・山本優子
春の便りですね…。昨日高知県でソメイヨシノが開花したとありました。平年より8日早いとか…。桜が咲いているだけで、ウキウキしちゃいますよね。
というわけで、今現在広島のソメイヨシノはどうなのか!廿日市の桜スポット、住吉堤防の桜を見てみました。写真のとおり、まだまだつぼみの状態ですが、茶色の皮から黄緑色の皮が見え始めていましたよ。あと1週間もすると、ピンクの花びらが少し見えるんでしょうね。遠くに見える木々も先もうっすらピンク色に見えました。ちゃんと、冬の間につぼみの準備ができているから、春になって可愛らしい花が咲くんですよね。植物ってすごいですね。
広島のソメイヨシノ開花予想は昨日の発表で26日。早くお花見がしたいものです(^^) 昨日現在の発表で一番最後の開花予想は青森の4月24日(北海道はまだ発表がされていませんでした) 日本全国の桜を追いかけると2ヶ月近く楽しむことができるんですよね。一度でいいから桜前線のおっかけやってみたいなぁ。
3月17日・河内真里加
今日は緻密に植物の形や色・特徴を観察して、そのままの美しさを芸術的に描き写すボタニカルアートの取材に行ってきました。ボタニカルアート?と思われる方は、植物図鑑の絵を思い浮かべていただいたら分かりやすいかもしれません。
お話をお伺いしたのは、ボタニカルアート講師の木崎奈緒美さん。このアートは描くときに、原寸大・色もそのままに…などちょっとした決まりがあって大変そうなんですが、写真には写らない細かい部分も鮮明に描かれていて、押し花と思ってしまうほど美しいんです。
これから暖かくなってきて春の草花が咲き誇るので、つい道端に目がいってしまうんですよ!と木崎さんはおっしゃていました。
3月18日・勝さやか
梅の花も咲きそろい、菜の花も黄色く色づいて。皆さんはどこで春を感じますか?今日は春を見つけようと西区己斐本町の太田川方水路の川土手に行ってきました。お目当ては土筆!地元の女性お二人と一緒に土筆採りをしたんですがニョキニョキっと生えてましたよ〜。一本目が見つかると横に何本か出ているので見つけやすいです。15分くらいで鉛筆くらいの土筆が10本ほど採れました。袴を取って熱湯でアクを抜いてから調理すると美味しいとか。今夜はお二人に習った醤油炒めにして春を味わおうと思います。
3月19日・山本優子
だんだん暖かくなって、お出かけしたくなっちゃいますよね。春はおいしいものもいっぱい、今日は沖美町にイチゴ狩に行ってきました。
沖美町の沖美ベジタはレッドパールという品種のイチゴを育てています。ハウスの中はいつも25度に設定していて、暑いくらい。中に入ると甘い香りと赤い可愛らしいイチゴが。レッドパールは実の中まで赤く、甘いのが特徴。今年は12月寒かったので、少し遅れ気味ではあるけれど、味と甘味は上々!今日も日曜日ということもあってか、家族連れがイチゴ狩を楽しんでいました。
私もイチゴ狩に挑戦!おいしくて甘いイチゴは真っ赤になっているもの。表側が赤くても裏は緑色のことがあるので、両面チェックしましょう。ヘタギリギリまで赤ければ、十分に甘いイチゴであること間違いなし!イチゴ狩は6月上旬まで続きます。おいしいイチゴはビタミンCもたっぷり♪ 是非みなさんもお出かけください。
3月20日・河内真里加
今日は校内にビオトープが完成したということで、御調中央小学校へ行ってきました。ビオトープとはドイツ語で『Bio=生き物・Top=場所』の意味で、様々な生き物と人間が共に生きることのできる場所を表す言葉なんです。
こちらのビオトープは児童たちの手で作られ、メダカ・ホタルなどの生物やヒノキ・ナンテンなどの樹木が120uの面積の中に共存しているんです。今はまだ出来たばかりという事で緑は少ないんですが、半年後・一年後には沢山の木々が生い茂っていることと思います。
写真にある橋も子どもたちの手作りで、2箇所ガラスになっていて、上から池の中を覗くことができるようになっているんですよ。
3月21日・勝さやか
葉っぱ1枚でこんなメロディーが!!今日は中央公園で草笛名人岡内さんにお話を伺いました。
岡内さんは37年前に草笛に出会いそれ以来はまり込んでいるそう。葉っぱのコレクションもしていて7年前の葉っぱや10年前の葉っぱ、中には35年前のものも!乾燥しないように気を付けながら大事に保管しています。年数が経つほど音色も良いんだとか。吹き方のコツは葉っぱの端を一定の空気の量で「ふぅ〜」と吹くこと。教えていただいて私も挑戦したんですがフッフッばかりで全然音が鳴りません。隣りを見ると岡内さんはピープーーーーっと良い音が。さらに何と音階を付けて曲の演奏までしているんです!!「おぼろ月よ」と「ふるさと」をたった1枚の葉っぱで演奏する岡内さん♪すごいです。
フラワーフェスティバルでも草笛を演奏されるそうなので機会があれば聴いて見てください☆
3月24日・吉岡麻衣
朝、夜はまだちょっと肌寒さが残りますが日中は車に乗っていると汗が出るくらいに!
ぽかぽか気持ちよくてついつい眠気が…。

さて、桜の開花宣言が出されてポツポツと桜の花が咲いているようなので備後ラジオカーもRCC福山放送局にある桜を見てみました。

・・・うーん、花が開くのはもう少しかかりそうです。
でも枝によってはつぼみもふっくら。
あー桜が待ち遠しい!!
お花見が待ち遠しい!!

うっかり桜に見とれてしまい仕事が手につかないこともしばしばありますが(^_^;
福山放送局の桜は満開の頃は本当に美しいのでぷらりと見に寄ってみてください♪
3月27日・藤田弘之
ポカポカ陽気に眠気を誘われるシーズン到来.ということで府中市元町に稲まくらなるものを訪ねていってきました。稲わらの持つ自然のパワーでどんな状況でも快適状態しかも中に仕込まれた籾殻の炭のおかげで消臭効果もありとのこと。春の転寝がまた楽しくなりそうです.
3月28日・山本綾子
広島にも先週開花宣言が出ていよいよ桜シーズン本番! 写真は、枝のような小さな幹につぼみがついている桜ですが、これは「ヒバクザクラ」。60年前広島市内で被爆した桜で、今では平和を伝える象徴にもなっています。広島市動植物園・公園協会が被爆60年を記念して「ヒバクザクラ」と「ヒロシマエバヤマザクラ」の苗木を学校や一般市民の方々に配布する事業を昨年度から行っています。その苗木がこれ。ヒバクザクラの子どもというか孫というか…親木から枝をとり、接木して50cmの高さまで育ったものです。その数、約1000本! その1000本の桜を育てた倉本さんのところへ行ってお話を伺ってきました。
1000本という数だけでも大変ですが、育てる上で苦労は耐えなかったそう。野ざらしなので雨風や台風といった自然災害はもちろん、冬にはうさぎに食われたり…約2年の間温かく見守ってきました。育て終わって送り出す時は「かわいい娘を嫁にやる気持ち」と倉本さん。倉本さんが育てた「かわいい」桜は、広島市の植物園や動物園のほか、小中学校、または個人のお宅の庭などに植えられているそうです。ひざ丈ほどの桜がお花見できるようになるのは約5年後。皆さんもどこかでこの「特別な桜」に出会うかもしれませんね。
3月29日・吉岡麻衣
この寒さを乗り越えたら春!この寒さを乗り越えたら春!
ここ最近何度このセリフを言ったでしょうか…。
今朝も寒い朝になりましたが、心は温かくなりました!

お伺いしたのは福山市千田町の盈進学園。中学校3年生の生徒さんたちが『キッズゲルニカ』を完成させたということでお邪魔しました。
キッズゲルニカとはピカソのゲルニカと同じサイズ(縦3.5m、横7.8m)の大きなキャンパスに平和へのメッセージを描くという世界中で取り組まれているプロジェクトなんですが、盈進学園の生徒さんたちのキッズゲルニカは中央にキョウチクトウの中で祈りを捧げる少女が描かれ、その周りにも中学3年生の生徒みんなの思い思いの平和のメッセージが描かれているんです。
平和への想い、制作に関わった人たちの絆、感謝の心。
たくさんの思いが込められていて生徒さんのお話に聞き入ってしまいました。

春休み中は展示されているそうなのでみなさんの平和への想いを感じてみてはいかがでしょうか。

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