  |   | 放送日時 2005年8月6日(土)午前8時30分〜9時25分  【テレビ】 ※再放送:2005年12月30日(金)あさ4時35〜あさ5時30分
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母親の胎内で被爆した「最も幼い被爆者」原爆小頭症患者たち。 
生まれる前の胎児の状態で原爆の強烈な放射線に曝されて身体と知能に障害をもって生まれた彼らは、今年59歳になった。彼らを支え続けてきた親たちは年老い、その多くは我が子のことに悩みながら、無念の思いでこの世を去った。
  
原爆小頭症患者とその家族の多くは「被爆者が原爆の子を生む」とのいわれなき差別や偏見から逃れるために、世間から隠れるように生きてきた。そして今も外部との接触を嫌い、一部の方を除いて、外部との接触を拒み続けている。
  
そんな原爆小頭症患者とその家族を見つめ続けている女性がいる。 
斉藤とも子さん。44歳。 
テレビの青春ドラマや映画「ひめゆりの塔」などに出演した女優である。
  
舞台「父と暮らせば」で主人公の美津江を演じたのがきっかけでヒロシマに関心を持ち始めた斉藤さん。独学で大検を受け、3浪の末、大学に合格。大学では被爆者の生活史を研究した。その後、大学院へと進んだ斉藤さんは、知人を通じ、原爆小頭症患者とその家族の会「きのこ会」を知った。
  
「小頭症患者とその家族たちの生きていた証を残したい・・・」
  
斉藤さんは「きのこ会」の会員たちを訪ね続けた。 
バラバラに散らばっていた資料を集め、ひとつにまとめ、今年2月。『きのこ雲の下から明日へ〜原爆小頭症患者と親子の会「きのこ会」の歩みと家族の生活史〜』と題する200ページに及ぶ修士論文が完成した。
  
大学院での研究はひとつの区切りはつけたが、小頭症患者とのつながりは終わらない。 
斉藤さんは、ボランティアグループ「きのこ会を支える会」に参加した。これからもずっと小頭症患者たちと関わり続けるという。
  
「原爆小頭症の問題をひとりでも多くの人に伝えなくては・・・」
  
被爆60年目のヒロシマ。ひとりの女優が、ひとりの人間としてヒロシマに対峙する。
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