審議したのは、2026年7月20日に放送したテレビ番組「イマナマ!広島超大家族 超挑聴SP~家族たちのあれから~」です。RCCテレビで平日夕方に放送している「イマナマ!」の中の毎週金曜日のコーナー「広島超大家族」を特別番組にしたものです。
【制作担当者の説明】
「広島超大家族」のコーナーは、新本と楠本という2人の女性アナウンサーが、広島県内のいろいろな所へ行き、人、特に家族にスポットを当てて一日密着取材をするものです。今回の猪上さんも過去に取材した方ですが、里親のご夫婦との関わりなど、新たに撮影したものを織り交ぜて放送しました。
【委員の方々からのご意見、ご感想】
- 辛いこともあっただろうに、辛い経験以上にいい経験を今に生かして歩まれているのがよく描かれていた。家族のかけあい、会話の中でさらっと番組が終わっていくのが、非常におもしろいと思った。
- 似島学園について、「逃げた」「安心して眠れる場所ではなかった」と言っていて、今もある施設に、その表現は強いのではないかと思った。
- 里親夫婦の慈悲深さ、お人柄が心に残って、心が洗われた。新本アナウンサーが、ぐいぐいいっていたので大丈夫かなと思ったが、視聴者が気になるところもはっきり聞いていて、それに快く答えられていたので、結果的にはすごくよかったと思った。
- 広島全体を家族として捉えた時に、親御さんのいない子どもたちを引き受ける社会的養護のあり方について問題提起されたように感じた。だからこそ、檜和田さんご夫婦が、3人のお子さんを持ちながら、なぜ里親を担うという気持ちになったのか知りたかった。
- 転職されてご苦労されて、今成功しているが、その間の苦労話が飛んでしまっている印象を受けた。
- 厳しい環境の中でも救ってくれる人がいて、まっすぐ育つ、十分やっていけると世に知らしめたと言う意味ですごく良い番組だと思った。今はまだこれからという状況だけど、可能性はとてもあると思うので、この方が将来どうなっていくのか、追跡すると面白いと思う。
- 農業に転身した経緯がよくわからなかった。「社長になりたかった」とご本人が言っていたが、照れ隠しっぽく感じた。
- BGMにJ-POP中心に有名なボーカル曲がたくさん使われていたが、曲が有名であればあるほど、固定的なイメージが湧いてきてしまう面もあった。
- センシティブな内容だったが、猪上さんのお人柄をうまく引き出せていた。
- 時間が短かったこともあるが、柱が絞り切れていない印象を受けた。もう一歩踏み込んで、例えば新本アナウンサーが猪上さんと檜和田さんに「あなたにとって家族とは?」とふって語ってもらうと、番組として締まったのではないかと思った。
- お父さんの大反対は、決して「農業がダメ」ということではなかったと思うが、フォローがあればよかった。ただ、お金の価値よりも、家族、あるいはご自身の求めるものの価値、ということを表現したかったのだろうと思った。
- いろんな要素があって、1つ1つをもうちょっと掘り下げてほしい、もうちょっと言葉があるといいと思った。
- 社会的養護の話で、まず知ってもらう意味では良かったと思う一方で、この問題は本気で取り上げていただく機会を作ってほしい。
【番組担当者の返答】
取材方針として、空気感を作るという事を大切にしていて、スタッフもアナウンサーも人間関係を作りながら、くだけた間柄になれるよう撮影しています。できるだけありのままを伝えたいと考え、ナレーションも、視聴者の感情を煽らないよう平坦に作りました。が、言葉一つ一つにもっと気を配るべきところがあったと思いました。