審議したのは、8月6日に放送したラジオ番組「17歳。~私がヒロシマを伝えるとき~」です。「平和教育のいま」をテーマに、被爆の実相や核兵器廃絶への取り組みを、若い世代がどのように継承していけばいいのかを考えた特別番組です。
【制作担当者の説明】
被爆80年にあたり議論を重ねるなかで、「被爆の実相の継承」は続けていこうとなりましたが、果たしてラジオ番組として継承が出来ているか、というのが出発点になりました。近い将来必ず訪れてしまう被爆者のいない原爆の日。その前に、被爆者に頼らない原爆の特番を作ってみようというアプローチのもと、制作しました。
【委員の方々からのご意見、ご感想】
- 平和教育を軸に、人形の話、アメリカでの平和教育、核武装の話についてそれぞれの考えや先輩平和大使の井上さんのお話も、なかなか腹が据わった方がいらっしゃると思った。
- 私も平和教育を受けて育ったひとりですが、今の平和教育がどんな形で行われているか、またどういう変遷をたどったのか、そういう概略を理解できたという点でも有意義だった。
- 番組を聞いていて、地上波における原爆報道を大人向けのある種の平和教育というふうに見立てると、既にいろんな配慮はされているとは思うが、まだ考えていく余地があるのかなという気がした。
- 田村アナの起用も、突破力というか、関心を持っていなかった人たちにも届く形に結果としてなった気がした。
- 今回の番組は8月6日のその2時間だけでなく、バージョンを変えて、テレビでもラジオでも伝えていく軸になっていけば良いと思う。
- 本当にそれは正しいのかという疑問を常に持つということを1人1人が意識しながら生きていくしかないと考えさせられ、明るい雰囲気の番組でありながら、投げかけた物は大きかったのではないかという印象をもった。
- 被爆者に頼らない特番を作りたかったというのはいい考えだと思う一方、運転しながらとか料理を作りながら聞く人が恐らく多い中、こういう番組を作るのはチャレンジングだと感じた。
- 正直長かった。番組として完成度は高いが、もし長く感じさせないとしたら、聞く人が考える時間、ラジオの中で出来る双方向性があると長く感じないのかなと思った。
- 立場によって色々感じる方もいるということで言えば、被爆1世がいなくなるのはもう間近で、若い世代に継承していこうという時に、通り一遍ではなく、もう少し現実のこととも向き合いながら考える必要があると感じた。
【番組担当者の返答】
今回チャレンジングな企画であることは、非常に認識して企画しました。こういったチャレンジングなところも
含めて、広く色々な方からみた原爆というものを、今後取り上げていかなきゃいけないと思います。