審議したのは、10月8日に放送したテレビ番組「元就。ゴールデン~アンガ村上の広島城下町すたこら2時間SP」です。15年続く街ぶらバラエティ「元就。」の2時間スペシャルとして、広島城築城を礎とする城下町・広島の歴史と現代の賑わいを描いたゴールデン特別番組です。
【制作担当者の説明】
今回の『元就。ゴールデン』2時間SPは、来年3月で広島城天守に入れなくなるということで、広島城を中心とした広島のまちづくりを紹介することが、タイムリーな話題でもあり、意義があるのではないかと思い企画いたしました。毛利元就の孫、輝元が築城した広島城の歴史をひもとくと共に、どんな場所に今私達が暮らしている広島の建造物が建っているのかということをひもといて、なおかつバラエティ番組として分かりやすく楽しく見ていただき、やっぱり広島はいい街だなと思ってもらえるような番組を目指して作りました。
【委員の方々からのご意見、ご感想】
- 長らく住んでいても知らないことがいっぱいあるということにあらためて気付かされて、大変勉強になった。そういった意味では広島の人向けのローカルということもあるが、ぜひ他の地域の人にも見ていただいて、広島の魅力を発信していただく機会があればと思った。
- アンガールズの2人はいつも着物を着てロケをしているが、いつも着こなしが汚いことが気になる。その割には村上信五さんはきれいに着ていたので、わざとこういうふうにしたのかなと思うぐらいだった。当初、キモカワイイというか、そういうキャラで売り出していたアンガールズが、すっかりベテランになってコメントも落ち着いたコメントを最近よくしているので、着物の着こなしもそろそろもう少しかっこよくしたらどうかと思った。
- かつての城内と今の街中のスポットの位置関係が終始対比されていたのが良かった。広島城というと、今ある天守周辺のエリアの印象しかなかったが、実際にはもっと広大だったという歴史的事実を番組を通して興味深く学ぶことができた。
- 広島市内に長年住んでいてもお堀のことなど知らないので興味深く、広島県内でも広島市内に来たことがない人はたくさんいると思うので、広島市内に住んでいない県内の人が見て楽しいんじゃないかと思った。
- 1589年お城ができた時の歴史というより、戦後の広島の歴史の中で値打ちがあるもので、今も景観の一部として、私はピースウイング前の歩行者用のデッキからの景色、お堀があってお城があって、後ろにRCCのタワーがあってという、戦後の広島の復興の延長上にあるのかなと思わせるものがあって、広島を学ぶという意味において勉強になることが多かったと思う。
- 最初に広島城に入るのであれば、もうちょっと詳しく城下の様子とかその辺を盛り込みながら、全体像が毛利の時代なのか浅野の時代なのかもしれませんが、もうちょっと詳しく述べてもいいんじゃないかと思った。
- 毛利輝元の紹介のところで、家系図があれば一目瞭然、言葉で説明しなくてもパッと見て分かったと思う。ジェットコースターが広島城にあったというのは、すごく驚いた。
- 村上信五さんは、ずっと着物を着ていたが、お好み焼き屋さん以外では暑さを画面から感じさせない。そのあたりプロなところがすごい。さりげない会話の流れも、アドリブならばすごい技を持っていると思い、それが私達が見る楽しさにもつながっていた。コンビネーションも良かったので、第2弾をいつか県東部中心に見たいと思った。
【番組担当者の返答】
熱中症対策という面で、ほかに水分補給や日傘を持って歩くなどそういったことも配慮しながら、視聴者の目線も大事にしつつ、安全にロケをやっていきたいと思います。今後の企画への期待もいただきましたが、我々も、村上さんに次も出ていただかなければと思う、大変盛り上がる楽しいロケだったので、ご期待にいつか応えられるよう地ならしをしていきたいと思います。