第704回中国放送番組審議会 概要

審議したのは、ラジオ特別番組「消えゆく声・ヒロシマを継ぐこと」です。原爆の惨禍を語り継ぐため、2022年度に始まった広島市の家族伝承者制度を取り上げました。第一期生の細川洋さんと、長年積極的に被爆体験を証言し続け去年11月に亡くなった洋さんの父 浩史さんの生前のインタビューを交えながら、過去、現在、未来への思いを考えました。

【制作担当者の説明】

被爆79年、被爆者の平均年齢は、85.58歳になりました。被爆者がいなくなる時代は近づいており、一瞬で日常を奪い、多くの尊い命を奪った原爆を二度と繰り返さないために、この悲劇を伝えていかなければなりません。広島に生まれ育ったが、原爆に向き合うことに対して、理解しつつも、恐れや抵抗がありました。自らの素直な気持ちを表現しながら番組制作しました。

【委員の方々からのご意見、ご感想】

【番組担当者の返答】

番組制作にあたり、周りに意見を聞くと、私のように資料館に行くことがつらいと感じる人も一定数いました。私ならば原爆の日に放送する特別番組についてどのようにしたら聞いてもらえるかなと考えながら制作しました。細川洋さんは元国語の先生で、グリークラブのメンバーでもあり、父である浩史さんの被爆体験を届けるためにはどうすべきか常に考えていらっしゃいます。年末年始の編成の中で、この番組の再放送を企画しています。

【その他】

11月に行われたJNN系列放送番組審議会近畿中四国地区協議会について、川合委員長が報告しました。

<文責:中国放送番組審議会 事務局>
トップへ戻る