審議したのは、5月3日に放送したテレビ番組「夢舞台 まちなかスタジアム」です。新しいサッカースタジアムの建設秘話やスタジアムを取り巻く広島のまちづくりを紹介したドキュメンタリー番組です。
【制作担当者の説明】
サッカースタジアムの完成以降、RCCの会社周辺も含め、人の流れや試合当日の風景が変わりました。スタジアムが出来上がる過程には長い期間の取材コンテンツがあり、経緯も含め、まちなかの変わった風景を表現しようと考えました。
【委員の方々からのご意見、ご感想】
- 新スタジアムが一からわかる貴重な記録だ。
- 新スタジアムは、サポーターの声が外に漏れにくい構造になっていると聞いたことがあるが、工事関係者にそのメカニズムなどについて聞いてほしかった。
- 国内のサッカー専用スタジアムと比べてどのような特徴があるのか相対化した点も知りたかった。
- 横川の飲食店や近くの神社などの取材では、位置関係や距離の説明などがあると理解がしやすかっただろう。
- お酒を飲むシーンが多いと感じた。
- カープは新スタジアムができて業績が良くなったと思う。サンフレッチェは今後どうなるのか、カープを例にとって対比すればおもしろいのではないか。
- 全国のサッカー専用スタジアムと比較するなど「まちなか」の位置関係をはっきり示してほしかった。
- サッカーファンの熱狂ぶりは伝わったが、詳しくない人にとってスタジアムができた喜びが届かなかった。
- 建築物・構造物としてのスタジアムの特異性が新鮮だった。スタジアム設計のおもしろさ、奥深さの一端を知ることができた。
- ピースウイングと命名された美しい建造物を歓迎する人がいる一方で、必ずしも受け入れているとは言えない人の受け止めもどこかに入っていればよかった。
- 選手やサポーターの熱量が伝わり、スタジアム建設の長期間にわたる取材の集大成的な番組で見ごたえがあった。
【番組担当者の返答】
新スタジアム建設の経緯や場所などの紆余曲折が建設後にどのように変わっていくか今後も取材を続けたい。スタジアムの中の施設などは他の番組でも伝えてきました。スタジアム周辺施設の再整備が行われています。一帯がどのように変化し、賑わいにどのように貢献していくか今後の取材テーマの一つです。経済効果というと、つい乾杯のシーンを想像しがちですが、今後の取材内容についても考えていきたい。
【その他】
先月の審議会で、委員から指摘を受けたラジオ番組内のトランスジェンダーの方に対する発言について、発言の意図やその後の社内での検証、寄せられた意見などについて、ラジオ局長から説明しました。