審議したのは、2月10日に放送したJNN28局ネット番組「有吉弘行の故郷に帰らせていただきます~故郷でもっと驚いちゃったよ~」です。広島出身の芸人・有吉弘行さんの里帰りシリーズ第3弾。テーマは「変わりゆく広島、変わらない広島」です。
【制作担当者の説明】
一昨年から同じタイトルで制作しています。有吉さんというキャラクターを通して地元広島の素晴らしさを再発見していただいたり、なつかしさや変わりゆく故郷の景色をご覧いただいて楽しんでいただいたり、広島のすばらしさを再発見していただける作品になればと思い制作しました。3回目となり、有吉さんの知っているところと知らないところの比重は、知らないところがやや多めとなりました。
【委員の方々からのご意見、ご感想】
- 第一回は有吉さんに対して他の出演者がへりくだる感じが気になったが、今回は対等な仲間で帰省を一緒にもてなす感じが安心感となり、見る側が心地よかった。
- 広島人にしかある意味わからない部分のディープさ、大きな特徴があるわけではないが、中華そば、おでん、お好み焼きなど広島人として強く共感を抱く内容になっていた。
- ずっとヘリコプターで撮影していたのか、非常に贅沢な試みだった。
- ラーメン屋、お好み焼き屋、どちらももう少しあっさりの紹介だけでもよかったのではないか。尾道ラーメンとの違いや広島市内の店舗数、お好み焼き屋の動向など具体的な事実を紹介しながら、その一例として店を紹介でも良かった。
- ヘルメットはそれを仕事でかぶる人にとっては命綱のようなもの。冒頭の言い方はどうか。
- ヘルメットをかぶったのだから工事現場に入っていくのかと期待感があったが、あっさり次の場面に切り替わり肩透かしを食らった気分になった。
- ピースウイングは、工夫された建物。そういった工夫も紹介があればよかった。
- 多肉植物に関する有吉さんの知識をもう少し聞いてみたかった。
- 多肉植物の場面で、規格外品にも価値があるというところ。多様性を感じた。
- 有吉さんとアンガールズがお笑い芸人として成熟した。雑談の中に自然とボケと突っ込みが生まれ、自然な笑いが取れる力が発揮された番組だった。
- 全国番組で見る有吉さんとはちょっと違う、広島に根付いた雰囲気が見られて新鮮に感じた。広島にいて安心感があるからこその有吉さんの側面がうまく描けていた。
【番組担当者の返答】
ヘリコプターは、どこのシーンを使いたいか撮影隊とスケジュールを合わせていました。市内の移動シーン、中工場のテラス、サッカースタジアムなど予測を立てました。カメラの機材や編集の加工にこだわって、広島の良さをできるだけ素直に美しく伝えられるよう試行錯誤しました。中華そばもお好み焼きも広島人としての有吉さんのパーソナリティに頼った編集になってしまったので、客観的なデータや情報性があればよかった。ヘルメットのコメントには改善の余地があります。広島弁がもっともよく出た回だった。有吉さんは、郷土愛が強い方で、素直に表情に出たのだろうと思いますし、郷土愛が強い方にも安心してみていただけたということは同じテーマで3回やってきた意味があったと感じます。
【その他】
ラジオ・テレビ両局長から、春の改編について説明をしました。
佐々木副委員長と浦上委員が退任しました。