第693回中国放送番組審議会 概要

審議したのは、9月17日に放送したテレビ番組「元就。」です。広島出身のお笑い芸人アンガールズが地元広島のふるさと再発見と題して、広島の人や貴重なものなどを訪ね歩くバラエディ番組です。放送開始から14年、放送回数は500回を超えました。

【制作担当者の説明】

500回を超えても、まだ訪ねていない場所がたくさんあり、その中の1つが福山市山野町でした。どんなところかとアンガールズの二人も興味をもってすたこらして(番組流にいう「訪ね歩く」)してくれるだろうというねらいがありました。その町に暮らす人々がどんなことを大切にし、どんな思いで暮らしているかを切り取るのが「元就。」の使命だと感じています。

【委員の方々からのご意見、ご感想】

【番組担当者の返答】

「やまごん」と「やまねごん」は語呂でずらして笑いにもっていくところは、容姿についての表現もあり不快に感じる人がいることを番組スタッフと一緒に考えていきたい。視聴者が見たいであろう最大公約数的な場所を紹介した方が番組としては結果が出るし、良い内容になりそうだと思ってしまいがちで、実際、宮島などを取り上げると視聴率は良い。半面、あまり知られていないであろう場所にスポットを当てて紹介することも必要だと感じており、実際、この放送回は視聴率がよく、スタッフの自信につながり、励まされた気持ちになっています。制作側で下調べは入念にしますがアンガールズはそれを知りません。その町をどのように歩けばいいところを紹介でき、良い人と出会えるのだろうかと、実際に町を歩き、二人には自由にすたこらしてもらおうという演出をしています。「秘境」の取り扱いついてスタッフで議論しました。番組としては「行ったことのないところに対するロマン」としましたが、改めて認識したい。

【その他】

国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」の国際登録へ、中国放送を含む6者の共同申請による「広島原爆の視覚的資料―1945年の写真と映像」を日本政府が推薦することを決めたことを報告しました。

<文責:中国放送番組審議会 事務局>
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