第690回中国放送番組審議会 概要

審議したのは、1月23日に放送したテレビ番組「受験並走ドラマ フューチャー!フューチャー!」です。実際の大学受験スケジュールとドラマが同時進行するような1話3分、全9話のミニドラマでした。番組は、9話をすべてつないだ完全版。

【制作担当者の説明】

近畿大学工学部と広告代理店、東京の制作会社とともに制作した番組です。ミニドラマは、2019年に手掛けた「リリーフドラマ」、2022年の「叫ばないと生きていけない」から3作目でした。普段は、「元就。」などバラエティ番組や情報番組を制作していますが、ドラマは準備にかかる時間がこれらの比ではなく、制作班、営業担当、デスクなどテレビ局総動員で制作に挑みました。制作した後の達成感は比べがたいものがあり、思い入れのある作品になりました。

【委員の方々からのご意見、ご感想】

【番組担当者の返答】

放送時間の3分は、続けて見ていただくにはジレンマを感じますが、ターゲットは高校生で、この年代の若者はYouTubeやティックトックなど短い映像を好むところがあります。YouTubeでも見られるようにし、短さが受け入れられ、全9話合計で100万再生されました。走る動きなどを取り入れ、さわやかさや動きを出す演出をしました。一方で、少し早口というマイナス面もありました。放送にとどまらない配信も意識し、SNSを活用して広がりを持たせる宣伝活動でした。方言は、制作側でも議論しましたが、断念しました。出演者の行動や仕草はドラマではリアリティを作る大切な部分で、その内容はアップデートしていかなければならない。今回、東京のカメラマンが撮影した尾道や東広島市の街並みは、色味や視点など広島に住んでいるものとして学びがありました。

<文責:中国放送番組審議会 事務局>
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