第681回中国放送番組審議会 概要

審議したのは、8月6日に放送したラジオ番組「ヒロシマクライシス~私は伝え続ける~」です。この番組は、国際秩序が揺らぐ中、核廃絶という理想と国際安全保障の現実との狭間で逆風にさらされている広島のメッセージを改めて考えることをテーマにした番組です。

【制作担当者の説明】

キャスティングには、群馬県出身で入社2年目の唐澤恋花アナウンサーを起用しました。インタビューは、外務省を経て、広島市立大学国際学部ののち、東海大学政治経済学部の西田竜也教授とその学生、「核政策を知りたい広島若者有権者の会(カクワカ広島)」の田中美穂さん。また、広島市東区で8歳の時に被爆され、現在は平和のための広島通訳者グループ代表、小倉桂子さんの体験談と現状に対する思いで構成しました。

【委員の方々からのご意見、ご感想】

【番組担当者の返答】

東海大学の学生インタビューは、日頃から国際的な話をしている授業の一環で聞いた内容でしたが、彼らの意見をつないでしまったことで、誘導的に聞こえたのであればナレーションやつなぎ方をもう少し配慮すればよかった。唐澤アナウンサーは、原爆の日の企画にあまりかかわったことがないので勉強してもらいたいという趣旨でキャスティングしました。来年は、広島でサミットがあります。その後8月6日を、迎えるという大きな流れの中で、小倉さんがどんな動きをされるか、どう考えるかを唐澤さんに追いかけてもらおうと思っています。核兵器を使わない、使うとこのようになるということをお伝えする。原爆の悲惨さや、原爆がもたらす差別・偏見など、地道に訴えていくしかないという思いがありました。

【その他】

2022年上半期の番組種別報告をし、了承されました。

<文責:中国放送番組審議会 事務局>
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