第679回中国放送番組審議会 概要

審議したのは、7月3日に放送した『日本のチカラ「被爆樹木の声を聴く~広島の永遠のみどり~」』です。爆心地から2キロ以内で被爆し、現在広島市に約160ある被爆樹木の保存活動をしている樹木医や戦争体験を伝える被爆者で被爆樹木とかかわり暮らす人たちをテーマにした作品です。

【制作担当者の説明】

教育振興を目的に設立した日本民間放送教育協会に加盟する全国33の放送局でネットしている番組で、その年の出来事を反映した内容で映像にこだわり制作されている番組です。初めて原爆、中でも被爆樹木をテーマに制作しました。いつか美しい広島の緑を描きたいと思っていましたが、ウクライナ侵攻のニュースをみると黒やグレーで、緑は平和の象徴と感じて、いま、緑をテーマに描きたい、そして、原爆に遭ってもなお生き続ける被爆樹木について伝えたいと考えました。今後、60分の番組にして放送したいと考えていることから、アドバイスもいただきたい。

【委員の方々からのご意見、ご感想】

【番組担当者の返答】

160ある被爆樹木マップのような全体像がわかるものを次回は作ってみたい。ウクライナの映像を見ると町が瓦礫と化している場所があり、戦争イコール破壊だが、一方で、焼け野原から復興した平和な広島は緑いっぱいになっている。緑は復興の象徴でもあることを伝えたかった。被爆樹木に対して、どのような行政の後押しがあるかや、パンフルートについての説明は、1時間番組にするときに、盛り込みたい要素です。

<文責:中国放送番組審議会 事務局>
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