第667回中国放送番組審議会 概要

審議したのは、5月3日に放送したテレビ番組「牛と家族の10年」です。
今年3月、東日本大震災から10年の節目に放送された全国ネット番組で取材した福島の酪農家と震災後に福島から広島に牛と一緒に家族で避難してきた酪農家を取材しまとめた特別番組です。

【制作担当者の説明】

全国ネット番組では取材したのに放送できない部分が多くあり、それを広島で伝えたかった。「僕たちは3月11日だけではなく、日常を失いました」と広島の酪農家・福元さんに言われたことが心に残っていました。ゴールデンウィークの日中に放送して、広島の人に東北の震災のことを少しでも身近に感じていただきたいという思いで制作しました。

【委員の方々からのご意見、ご感想】

【番組担当者の返答】

最後のシーンの意図が伝わっていて嬉しい。広島の酪農家、福元さんが気持ちを整理できていない部分をカメラの前で話してくださるところをもっとうまく聞き取ったり、番組で表現できたりしていたら良かったと思い、力不足を感じています。ご自身が複雑な思いでいらっしゃるのを自分が色づけするのも難しいと感じ、福元さんが歩んでこられた道のりを福元さんの言葉で聞いて感じていただきたいという思いがありました。福元さんのように福島には戻らないという選択をせざるを得なかった人は震災の影響でたくさんいらっしゃったということを深掘りできなかったことは今後の課題です。

<文責:中国放送番組審議会 事務局>
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