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審議したのは、3月24日に放送したテレビ番組「開幕直前 RCCカープ祭り 生放送だよ!新井さん家」です。プロ野球開幕2日前にカープを送り出す番組として3時間生放送しました。
【制作担当者の説明】
番組を制作する上で気をつけたことは、3時間飽きずに見ていただくこと。今年も1年カープを応援するぞと思っていただけるような見終わり感を大切にしました。大きく3つの構成にしました。カープ現役選手のインタビューや活躍シーンなどで振り返るVTR。カープ選手にかかわるグルメやカープ好き芸能人らの応援VTR。3つ目はメインMCである新井貴浩さんがナイター練習中の選手を生で激励するパートでした。このナイター練習のスケジュールが変更になり、臨機応変に対応せざるを得ず、生放送ならではのバタバタ感も出ていました。
【委員の方々からのご意見、ご感想】
- 5年前の大瀬良投手の涙を振り返って、今エースになった話と結び付けられたところは、視聴者は見入ったと思います。硬軟織り交ぜる中で軟のほうをどのくらいの割合にするのか苦労があったのではないでしょうか。
- みんな大好き新井さんの選手への話の引き出し方、チームから人望のある新井さんならではの、いじったりいじられたりする関係が心地よく思えました。鈴木誠也選手のインタビューは取材が難しいと聞いていますが、うまくやっていらっしゃる、おもしろいと思いました。
- この番組は録画して一度見ました。ファンであればだれでも見ていて楽しい番組。新井さんと選手のやりとりは選手がリラックスしているのでファンとしては素顔が見られてたまらないところだったのではないか。
- 大道、高橋両投手のライバル秘話や鈴木選手のケガからの復活などカープファン初心者にも興味深く感じられました。
- 2軍などの若手選手の企画にも期待したい。
- いつごろからこの「新井さん家」や開幕前の特別番組を放送しているのですか。
- 安仁屋算と比べて、新井さんが予想した本塁打や盗塁の数は具体的な内訳が示されず企画としてのおもしろさを欠いた。
- VTRのナレーションの入り方に工夫がほしい。
- 平日のゴールデンに3時間カープの放送があることにありがたさを感じる一方で、じっと座って通してみる人は限られているのではないでしょうか。
- 野球解説の山崎さんの話をもっと聞いてみたかった。弱いカープを知っているので、優勝に向けて盛り上げたい気持ちもわかるが、井端さん、里崎さんの現実もあるというピリリと辛いコメントは冷静な目でよかったのはないか。
- 今シーズンをどう戦うのか佐々岡監督の戦略についての話が薄かったのではないか。
- この番組は、配信もしたのでは。ツイッターをしている層には、響いたようでした。
- 大道投手が先日中継ぎで登板して見事1点で守り切り、高橋投手の勝利に貢献した試合がありました。この番組の企画は予見していたような内容でアッパレを差し上げたい。
【番組担当者の返答】
「新井さん家」シリーズは、新井貴浩さんが野球解説になられた後、去年のお正月の特別番組が第一回で、開幕特番は5年ほど前から開幕前のゴールデンタイムに放送しています。安仁屋算の後に新井算ができたらいいという思いがありましたが、あまり時間を割かなかったため、他にもやり方はあったと思います。どこに目線を合わせるかは非常に難しい。取材したものをそのまま見ていただくのではなく、解説の安仁屋さんや山崎さんの人柄なども理解していただけるように工夫しました。この番組は、初めて同時配信をしました。権利処理が大変でしたが、スタッフみんなで編集に一手間かけ一つ成果がでました。今年もRCCはカープに対して分析もしながら、応援し続けるというスタンスで臨みたい。
【その他】
2020年度下半期のテレビ番組種別報告をし、了承されました。