第659回中国放送番組審議会 概要

審議したのは、8月6日に放送したRCCラジオ特別番組「被爆75年 今伝えたい家族のはなし」です。原爆に翻弄されながら生きた被爆者の人生を2部構成で放送。第1部は、大きな町のちいさいはなし~大平家と被爆75年の物語。第2部は、うつると言われた広島。

【制作担当者の説明】

俳優の吉永小百合さんが行う朗読会で毎回「慟哭」という詩を読まれるが、この詩を書いた大平数子さんのご子息が本を出版されたこと、井伏鱒二の「黒い雨」を読むと当時、放射能がどういうものかわからずうつると言われていたという記述があり、今新型コロナがうつると同じように差別の目を向けられていたことなどから、この2点を元に番組を制作しました。

【委員の方々からのご意見、ご感想】

【番組担当者の返答】

年齢は声色で判断していただこうと割愛しました。昔も今も未知のものに対して恐れがあるということだろうと思います。番組の中では、差別ともう一つ、疑うという要素も入れました。今起きていることも疑ってみようということも広島だから言えるのではという考えがありました。情報統制されていた当時に対して、今だから書けること当時は言えなかったことがあり、大きな組織に対する発言は、何が言いたいのかと心に引っかかりをつくる意味もあったと感じました。

【その他】

今回の番組審議会では、2020年度上半期のテレビ番組種別報告をし、了承されました。

<文責:中国放送番組審議会 事務局>
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