今回は、新型コロナウイルス感染防止のため、ウェブ会議システムを利用して審議会を開催しました。
審議したのは、5月3日に放送したテレビ番組「メンバーのキキコミ 今夜の晩餐 傑作選」です。1月にリニューアルした「イマナマ!」で毎週木曜午後6時半頃から放送しているエンターテインメントコーナーの傑作選です。
【制作担当者の説明】
「広島で活動する芸人のメンバーが、朝から水しか飲まず、県内の訪問先でおいしいものを地元の人にキキコミ、取材。最後に絞り込んだ中から希望するお店を選び、食べたいメニューをいただく内容です。ゴールデンウイーク期間中で普段はコーナーをご覧いただけない方にも見ていただきたいと、視聴者から反応の良かった
2つの放送回を1時間にまとめて放送しました。
【委員の方々からのご意見、ご感想】
- 成人男性に一日動き回らせて、水しか飲まないというのは体に悪いのではないかと心配になった。
- 食べた感想として「めっちゃおいしい」を多用していたが、感想にもっと膨らみが欲しい。
- 店の人に試食してもらい自己批評させるのは、プレゼンとして中途半端ではないかと感じたが、2つめの町ではそれが解消されていた。試食役に、地元タレントやスポーツ選手などが出演し、PRできる機会になればいいのではないか。
- 閉まっている飲食店に対して無理に開けてもらおうとせず、店側の時間に合わせており、対応が丁寧で好感が持てた。
- どのように店を選んでいるのか。自分だったらどの店を選ぶか考えたが、メンバーの2人とはあわなかったので好みが違うところも興味深い。
- 食べ物を粗末にしているわけではないので、空腹は最高の調味料ということで続けているのだと思っています。アポなしで店を訪問して断られるアクシデントも、コーナーの味付けになっているのではないでしょうか。
- メンバーの2人は人が良さそうで好感が持てます。「ひな壇団」の千鳥と違うのは、芸人、演者としての力量の違いでしょう。メンバーの成長に合わせて番組もおもしろくなっていくだろうと期待しています。
- コロナ禍で外出自粛中に放送された番組。視聴者の反応はどうでしたか。
- 5月3日の放送日は、コロナ禍で飲食店は営業自粛をしていたころ。営業できないのに放送を見た人から問い合わせが来ることに対しての配慮はあったのでしょうか。
- コロナ禍で、飲食業界は厳しい状況ですが、そういった中にこの番組はありがたい内容でした。
- メンバーは若く経験が浅いため、立ち居振る舞いや言動が雑であったり、敬語でなかったりした点が気になりました。SNSを含めちょっとしたことで炎上する可能性があるので、所作や物言いの指導が必要かもしれません。
- ありそうでなかったコンセプトで斬新な企画。店を探して歩くことは、非常に狭い地域を紹介することにもつながり、地元局らしいコーナーだと感じた。
【番組担当者の返答】
2人の好みで本当に食べたいと思うお店を選んでいます。最後に食べたいメニューは、メンバーの二人が若いことや一日何も食べていないということから、繊細なものよりも量があるものに走りがちだと何度か取材して感じています。番組へのSNSの反応は、地元のグルメ番組をみられて良かったという反応がありました。番組放送前に取材した店に連絡し、デリバリーやテイクアウトをしているなど画面に出していましたが、もっと目立たせても良かったと思います。試食役については、ゲストにすると取材側の人数が多くなってしまうのが難点です。アポなしで交渉をする際は、取材スタッフが多いと断られることが増えるので、できるだけ少ない人数で対応するようにしていますが、今後も考えていきたいです。
【その他】
2019年度下半期のテレビ番組種別報告をし、了承されました。