第654回中国放送番組審議会 概要

今回の審議会は、新型コロナウイルス感染防止のため、委員の方からあらかじめ番組をご覧いただいたうえで、ご意見やご感想などを書面で伺いました。 審議したのは、3月26日に放送したテレビ番組「遠いふるさと広島へ~南米・パラグアイからのメッセージ~」です。「パラグアイにひろしまがある」と聞いたことがきっかけで、調べていくうち、自分と同じ出身地の女性がいることを知った記者が、深く知りたいと思い、現地を訪れ、歴史や人々の思いなどをレポートしました。

【制作担当者の説明】

現地に着くと、「広島から来た」というだけで現地の皆さんに歓迎していただき、たくさんの話を聞かせていただきました。パラグアイへの移住の歴史を若い世代にも知ってほしいと思い、長い休みを利用して約4日間、パラグアイを訪れました。郷土の歴史を知る事はもちろん、パラグアイとの交流が生まれればとの期待を込めています。

【委員の方々からのご意見、ご感想】

【番組担当者の返答】

話を聞いた方々の移住の理由は、戦後の生活苦や町の政策に手を挙げたということでした。当時の町長がブラジルなども含めて視察をした際、パラグアイのその地区がふさわしいと思い、一存で決めたそうです。当初、4000人規模での移住を考えていたとのことで、広大な土地が望ましいとされていたのではないかと思いますが、決めてについては分からないままです。現地の方たちが故郷への思いを持ち続ける事ができたのは、集団移住によって移住先でもコミュニティがしっかり保てた事が要因の一つではないかと思います。小田俊春さんの持つ誇りは、「この地を切り開いた日本人の1人だ」という点です。そういった強い思いが、ふるさとの「文化」を大切にしたいという気持ちや、この村を作った立場として、現地のパラグアイ人と共存したい、という思いに繋がっているのではと思いました。現地で出会った人たちそれぞれと時間をかけた会話ができなかったため、細かく言及することは避けてそれぞれのインタビューをそのまま生かす形にしました。広島に住む私たちも、自分たちの町の歴史を知って、パラグアイとの交流を続ける事ができたら素敵な事だと思います。

【その他】

佐々木委員が副委員長に就任しました。また、堀口委員が加わりました。

<文責:中国放送番組審議会 事務局>
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