審議したのは、全11回を12月26日木曜(24:27~26:30)と、12月27日金曜(24:25~25:10)に再放送したRCCテレビ60年 特別企画リリーフドラマ「恋より好きじゃ、ダメですか?」です。2019年プロ野球シーズンに、野球中継と次の番組をつなげるためのリリーフ投手としての役割を果たす中継ぎドラマとして制作し、放送しました。年末にまとめて再放送しました。
【制作担当者の説明】
野球の試合が放送時間内で早く終了した時に放送するため、いつ、どこで放送されるかわからない前代未聞の放送日未定のドラマでしたが、全て放送することができました。平素よりニュース、情報、バラエティなどの番組制作をしていますが、作る機会のあまりないドラマを制作してみたい、そして、制作するなら多くの方に見ていただける放送枠ということも考えて、テレビ開局60年の記念企画として制作しました。
【委員の方々からのご意見、ご感想】
- 楽しく見ることができた。こういう内容のドラマが成り立つのは、広島にとってカープの存在感を感じました。
- 広島出身でない俳優も広島弁を使っていたが、違和感がなかった。
- セットなどの作りこみに気合を感じました。スタッフが、我が事意識で取り組み、カープファンのカープファンによるカープファンのための番組で、カープへの愛を感じました。
- リリドラというジャンルには、モデルがあったのですか。
- 野球中継が早く終わった時間に放送するというアイデアが良いと感じました。今後は、リリドラというジャンルを確立していただきたい。
- 次のドラマはいつあるのかとワクワク感があったと思います。
- シーンのつながりで、広島の人が見たとき、駅から歩いてこの時間のうちにここまでは行けないでしょうと感じる部分がありましたが、知っている場所が出てきて親近感を持って見ました。
- 視聴者からの反応はどのようなものがあったのですか。
- 選手語録を入れて人生に例えるなど、試合に勝っても負けてもドラマを見てクールダウンできたのではないでしょうか。
- 「野球のそばに居続けるには、マネージャー、チアリーダー、応援の方に行く」というセリフについて、マネージャーがリアルな道だが、プレーする女の子もいるので、セリフにもう少し気遣いが欲しかった。
- 私自身は楽しめた内容でしたが、カープファンでない人の居場所を確保するような番組作りはどうあるべきかとも感じました。
- カメラアングルが当たり前で面白みに欠けました。赤をどう映すのか、違う角度も見てみたかった。
- 地方局がドラマを作るのは壁が高いと思うが、チャレンジは続けて欲しい。
【番組担当者の返答】
リリドラは、初めての試みでした。TwitterなどSNS分野では、放送前になると「リリドラ待機中」などとツイートしていただいていました。カープファンでない方からのご意見はあるだろうと予想はしていました。地元でカープファンのヒアリング会を開くなどして、地域性について制作スタッフと話し合いを続けました。カープへの熱烈な愛を、驚きと新鮮さを持って見ていただけたらという思いもありました。
【その他】
今回の審議会で佐藤委員が退任されました。