審議したのは、8月20日(14:05~15:00)に放送、10月12日(26:38~27:33)に再放送されたテレビ番組「カーロと家族の10か月~盲導犬候補の子犬を育てる~」です。盲導犬候補の子犬カーロとカーロを育てるボランティア活動(パピーウォーカー)に取り組む家族に密着した番組です。
3年前に日本盲導犬協会が盲導犬の育成を進めるために広島に訓練拠点を設けました。盲導犬を必要とする人は全国で約3000人いるにもかかわらず活動中の犬は1000頭に満たない中で、候補の子犬から盲導犬になるのは4割に過ぎないという状況から、盲導犬を増やすには、候補の子犬を10か月間育てるボランティア、パピーウォーカーを増やすことが課題となっていることを知り、協会に密着取材を申し込みました。理解が進むことを目的に「イマなまっ!」の中で不定期に7回放送し、今回、1時間番組にして放送しました。犬の成長日記にならないようボランティアの内容が良く伝わるように心がけました。
盲導犬にかかわる諸課題を説明する部分が少なかったことは反省点としてあります。取材対象者は、初めてパピーウォーカーに挑戦する家族を紹介していただきたいとお願いしていました。社会で活躍している盲導犬と取材対象者をつなげる取材もできたのではないかと感じます。盲導犬協会とは、今も連絡を取り続けているので、今後もパピーウォーカーだけにとらわれず、他の視点からも取材を続けたい。
今回の番組審議会では、テレビ局長から番組種別の報告があり、委員の皆さんに了承いただきました。その内容はRCCのホームページで公開されています。