審議したのは、5月21日火曜に放送されたテレビ番組「今日もがんばっていきましょう! 2万人とつながる農業ユーチューバー」(14:05~15:00)です。毎週木曜18時55分から放送している「つなぐ大地の絆」で紹介した兼業農家の原田賢志さんを約1年間密着取材しました。
【制作担当者の説明】
8年前、趣味で始めた農業の作業や工程を2年半前からユーチューブで発信している原田さんは、今やチャンネル登録者数が2万人を超えました。取材の途中、西日本豪雨災害が発生し、支援物資が送られてくるなどSNSを通したやりとりで勇気づけられることも多くあったと言います。毎回投げかける言葉は、番組タイトルにもなった「今日もがんばっていきましょう」。農業ユーチューバー原田さんの一年間のドキュメントです。
【委員の方々からのご意見、ご感想】
- 「がんばっていきましょう」という言葉が、「がんばりましょう」ではなく、「共に」というスタンスで好感が持てました。
- 春夏秋冬という四季それぞれがドローンを通して鮮やかに映っていました。
- 河村アナウンサーのナレーションも良かった。
- 原田さんがSNSを通じて知り合った農業仲間に初めて会いに行くシーンで、出会ったときの言葉が容姿についての一言で、少しひっかかりました。照れがあったのだと思いますが、たくさんの映像の中から編集し放映するのですから、編集する側にもう少し配慮が欲しいと感じました。
- ユーチューブに対して軽くネガティブなイメージがありましたが、技術を使って人とつながったり切磋琢磨する事例を紹介されたりして、うまく使えば社会的に役立つという認識を持てました。
- 農業とユーチューブが一致していなかったが、この番組を見て、新しい農業の一つのやり方だと感じました。
- 初めは5千から6千のチャンネル登録者数が一年で2万人に増えた理由が知りたい。
- 原田さんは今後、どうされたいと思っているのか夢があれば知りたかった。
- 大規模農家や企業が農業に参入という話題が注目を浴びる中で、家族農業を見直そうという動きもある。広島県は兼業農家が多いので、新しい農業に更にプラスアルファという形態を県内でもやっているということが取り上げられて意義深いと感じました。
【番組担当者の返答】
チャンネル登録者数が増えたのは、口コミなどではないかと感じています。
原田さんは、これから農業を始めようとする方を先導していく役割を担いたいという思いはあると思います。それは、教わる人がいないという自身の苦労した経験をお持ちだからです。福島の小学生に会い行ったこともその一つだと思います。