今回審議したのは、11月6日火曜15時から放送したテレビ番組「イマなまっ!」です。甚大な被害をもたらした西日本豪雨災害から4か月の節目に特集した企画です。
気象庁予報部で、30年以上にわたって予報業務に携わる予報課長に当時の気象について聞いた内容や住宅団地で10人以上が犠牲になった安芸郡熊野町の三村町長、危機管理対策本部の職員などに、町民への情報提供の仕方について聞いた内容を放送しました。避難情報が住民に伝わっていたか、それが避難行動にどのように結びついていたか、いなかったかという情報の発信側と住民の受け手側、意識の違いがあったかなど、両者に取材することで問題点を考えようという企画でした。
7月4日の気象状況から週末にかけて何か起こるかもしれない可能性があるという意識は持っていて、報道部と情報共有をしていました。また、それが、5日以降になっても予報データが大きく変わらなかったので、イマなまやニュース6の中で中継を入れたり、大雨情報を出し続けたりしていました。
避難勧告・指示といった名称のわかりにくさは指摘されていて、4年前の広島市安佐南区の災害以来、伝え方の検討がされています。今後は情報をレベル化して伝える方針になっています。
このたびの災害での犠牲者は、在宅中の方と、帰宅途中や移動途中の方の大きく2つに分かれていると感じています。イマなまの視聴者は、主婦が多いですが、その家族が被災するリスクも考えて伝えていきたいと思っています。
災害に関する番組は定期的に制作しています。地球温暖化もあり、大雨が降る頻度が高まってきています。雨だけではなく地震も含めて、自然災害によって、広島でどういうことが起こるかわかりやすく示す番組も作っていきたい。
今回の番組審議会で、6年間委員を務めていただいた大谷博国委員と板谷恭光委員が退任されました。