今回審議したのは、ラジオ番組「一文字弥太郎の週末ナチュラリスト 朝ナマ!」です。
三月十日、土曜日の午前七時から十時五十五分まで放送されたワイド番組のうち、「東日本大震災」被災地を取材し放送した部分(約1時間10分)をとりあげました。
【番組担当者の説明】
3月4日と5日、出演者二人とディレクター一人の3人で、福島の様子を取材してきました。
放送は東日本大震災があった3月11日の前日で、広島で放送するこの番組の中で何を取り上げたらいいのだろうかということを、スタッフ、出演者の中で考えながら制作しました。日本各地で起きている過疎化の問題や、高齢化する親の問題、空き家の問題など様々なことが、実は福島でも同じように起きていて、そこにさらに原発の脅威があるという状況です。インフラ整備を進めていこうという行政の考え方と、一方インフラだけではなかなか人が帰ってこないという現状を、伝わりにくい部分もあったかと反省はありますがコンパクトに、現地の方達の選択を1つのテーマとして掲げて紹介しました。
【委員の方々からのご意見、ご感想】
- バラエティ番組で、定期的に「東日本大震災」をとりあげるというのは、いろんな人に現状を知ってもらうという意味でいい機会だと感じました。非常に意欲的な、いい取り組みだと思います。
- 大変よくできていると感じました。ただ「広島と福島を結ぶ会」については、これまでも番組では取り上げていてリスナーにも共通認識されているということではあると思いますが、初めて聴いた人にはもう少し紹介があった方がよかったと思います。
- 基本的には非常にいい番組だったと思いますが、関東での取り上げ方と比べると、少し軽すぎる感じがしました。
- もっと放射能や被爆の問題に突っ込んだ話があってもいいのではないかと思いました。問題の核心にあえて触れていないようで少々もどかしい思いをしながら番組を聴きました。
- 被爆地・広島から取材に行っているので、ぜひ広島として、助言できる、あるいはお話できることはないだろうかと感じました。福島の方々へのアピールというか応援・支援の言葉を、しっかりと交えてもらいたかった。そして広島で放送があるわけですから、放送を聞いている人に「何かできませんかね」というような問いかけがあったほうが良かったのではないかと思いました。
【その他】
今回の番組審議会では、担当局長からラジオ・テレビの新編成について説明しました。