第627回中国放送番組審議会概要

今回審議したのは、10月8日に放送したテレビ番組「原爆が遺(のこ)した子ら~胎内被爆小頭児を支えて~」です。母親の胎内で原爆の強力な放射能を浴び傷害を持って生まれた原爆小頭症の被爆者たちを支えた広島のジャーナリストを取り上げた番組です。今年の8月18日に放送した番組の内容がTBSの「報道特集」などで取り上げられ、それを再編集・よりブラッシュアップして新たに10月8日の深夜に放送したものです。

【担当ディレクターの説明】

「これまで原爆小頭症について、いくつか番組を作ってきましたが、今回はそれを支えてきたマスコミ関係者に焦点をあてました。小頭症という被害を見つけ、支えてきたジャーナリストの視点から、原爆小頭症の問題、核の罪について考えてみたいと制作しました。また、私自身もこれまで支援をしてきましたが、支える側、そして伝える側、両方一緒にやるということで、これまで携わってきた先人の抱えてきた悩みなどを強く感じるところがあり、その人のたどった足跡というものについて、改めて見てみようと、取材を始めたものです」

【委員の方々からのご意見、ご感想】

【担当ディレクターの返答】

「原爆に関する番組制作については、次の次の世代、今の若い世代が自分の問題として素直に見られるような作り方というのを考えていくことが、これからさらに重要だと改めて思っています。」

【その他】

今回の番組審議会では、今年度上期の番組種別について、テレビ局長から報告があり、了承されました。

<文責:中国放送番組審議会 事務局>
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