今回審議したのは、9月4日に放送したテレビ番組「証言ドキュメント 広島県警のいちばん長い日 もうひとつのオバマ訪問記」です。
アメリカのオバマ大統領の広島訪問について広島県警の警備に焦点をあてて制作されました。
【担当プロデューサーの説明】
オバマ大統領の広島訪問については、ワイド番組でもさまざまな面から取り上げました。その中で、四千六百人ともいわれる警備体制は、おそらく広島県警として過去にない規模であったと思います。
またホワイトハウスというこれまで接したことのないものの意向も、そこに色濃くでていて、単に警備体制の苦労話だけではない部分があると判断して制作しました。
【委員の方々からのご意見、ご感想】
- 普段知らないようなところを面白く観ました。身の回りの人からもいろいろオバマ大統領訪問のときの様子を聴くこともあったので、もっと詳しく知りたいと思うことがたくさんありました。
- オバマ大統領広島訪問については、いろいろな意見があったと思います。ただこの番組の中では、そのあたりの表現は一切なく、あくまでも淡々と、客観的に表現していたことで、逆にいろいろなものが滲みでていたと思います。
- 30分だからコンパクトにまとまっているということも言えますが、もっと長くすれば、また違った趣もでるような気がしました。
- 若干県警をヒーローチックに取り上げている感じがしました。時間的なこともあるとは思いますが、警備によって制限をうける側の人たちの声も聴きたいと思いました。
- 警備という側面から取材をされたのは、よかったと思います。緊迫感、緊張感をもってみることができました。
- 警備の内側を取材して検証するという取り組みのハードルはとても高いと思っていました。それをクリアして最後に「市民を遠ざけすぎた」というような反省の弁を引き出したのは、立派だと思いました。
- 警察のPR番組のようなイメージがありました。大変だったけどこれだけできましたというような印象を受けました。
【担当プロデューサーのコメント】
通常では取材が難しいようなところも、ディレクターが信頼関係を築きクリアして、この番組を作りました。ですがこちらとしても100%満足しているわけではなく、ギリギリの線で作ったというのが実情です。
【その他】
テレビ局長から2016年上期の番組種別の報告がされました。