今回審議したのは、2015年8月15日に放送したテレビ番組「Since1945 ~戦後70年 広島スポーツのキセキ~」です。番組は、RCCの被爆70年プロジェクト「未来へ」の一つとして制作されたものです。再現ドラマを交えて、戦後の広島スポーツの歴史を追いました。
【担当プロデューサーの説明】
「さまざまな切り口で被爆七十年については番組が作られましたが、我々はスポーツが広島の復興にどれだけ力となったかを紹介したいと考えてこの番組を作りました。昔から広島はいろいろなスポーツが盛んでしたが、スタジオで様々なスポーツの足跡を振り返るとともに、ドラマでエピソードを再現しながら見ていただく形をとりました。」
【委員の方々からのご意見、ご感想】
- 軍都だった時代からさかのぼってスポーツの歴史をたどっていったことで、初めて知ることもたくさんありおもしろく観ました。ただアジア大会については、他の二つのエピソードと比べて印象も薄く、併せて財政面の負担などマイナス面も表現する必要があったのではないでしょうか。
- スタジオにあった大きなスポーツの年表はとても興味を引きました。番組の中では詳しく説明することはありませんでしたが、特に年配の人は懐かしく観てくれると思います。あれだけでは、もったいないと感じました。
- 三つの再現ドラマすべてが、優しい、愛情のこもった作り方をしていることが印象的でした。
- カープについては、中国新聞の津田さんという記者を通して描いていて、事実だけを並べるのではなく一人の人間の球団との関わりを追っていくという手法が、本当にしみてくるような感じでした。
【担当プロデューサーの返答】
「放送日がお盆休み中の昼間ということで、あまり堅苦しくはしないようにとは思いましたが、それでも伝えたいことはちゃんと表現しなければと注意して制作しました。」
【その他】
今回の番組審議会では、テレビ局長から番組種別について報告があり承認されました。