今回審議したのは、2月24日に放送したテレビ番組「イマなまっ!定点観察 ~広島アンデルセンの一日~」です。今年一月、耐震工事のため建て替えをする広島アンデルセンの閉店三日前に一日密着取材をしたもので、ワイド番組「イマなまっ!」で企画コーナーとして放送したものを改めて三十分の番組にしたものです。
【担当ディレクターの説明】
「常連のお客さんやスタッフの皆さんへの取材を通して、本通りの象徴だったアンデルセンへの思いを描きました。」
【委員の方々からのご意見、ご感想】
- 一日密着取材の定点観察で、朝早くから夜まで、いろいろなお客さんの声をとりあげていて、それぞれのアンデルセンに対する心温まる思い出が表現されていてよかった。
- アンデルセンが本通りの象徴ということや、被爆建物であることなど、もっと社会的・歴史的に詳しい説明があれば、それを知らない人にも分かりやすくなるので、よかったのではないかと思う。
- 耐震工事のため一旦閉店するということだが、何年後にどのような形で戻ってくるのかという情報が欲しかった。それがあれば見ていて安心できたのではないか。
- アンデルセンをよく知っている者としては、本当に懐かしく思う番組だった。よく取材されていたと思うが、歴史あるアンデルセンの建物がなくなることについて焦点をあててほしかった。たとえば窓の装飾のすばらしさや、ドアの重厚さ、階段を上がるところの様子のよさなど、もっと紹介して欲しかった。
【担当ディレクターの返答】
「ワイド番組の中で企画コーナーとして放送した際に、メールやファックスなど反響が大きくあらためて30分の番組として作りました。ですから、当初から番組として筋道をたてて取材するというより、一日を通して定点観察で取材したもので、個人的にはいろいろなことを知ってもらうことができたのではないかと思います。」
【その他】
ラジオとテレビの各担当局長から、新編成について説明いたしました。