今回審議したのは11月7日放送のテレビ番組「街頭TV 出没!ひな壇団」です。今年の秋から始まった番組で、「広島県人の魅力発見バラエティ」と題し、漫才コンビ・千鳥が広島の様々な場所に出没、テレビのバラエティ番組で使われる「ひな壇」ステージを突如設置して地元の人たちにひな壇に座ってもらい、千鳥の二人とのトークショーを展開する番組です。
【編成制作部長の説明】
「日曜日のお昼の番組として定着した『元就。』の姉妹番組という位置づけで、土曜日の正午放送の『ひな壇団』をスタートしました。新たにRCCの看板番組として育てたいと思っています。
『元就。』が、県内の様々なエリアをアンガールズの二人がぶらりと歩き、町の歴史を紹介しながら、広島という土地の魅力を再発見する番組であるのに対して、『ひな壇団』は、少し狭い範囲で、県内の様々なスポットを訪ね、そこで働いている人、住んでいる人、あるいは学んでいる人に焦点を当てて、広島で生活する普通の人の魅力を見つけ出そうというものです。千鳥の自由奔放なトークを通じて、広島の人達の魅力を引き出したいと思っています。町の中を歩く新しいアプローチの仕方を、今から模索していきたいと思っています。」
【委員の方々からのご意見、ご感想】
- ひな壇に座る方を紹介するのが長すぎるという気がしました。 最初、三次人形の説明があり、三次人形に関わる方たちが出るのかと思っていたら、カープの梵選手の実家に行ってお兄さんが登場し、結果、梵選手特集になっていったと思いました。内容はおもしろかったのですが、結局カープに落ち着いてしまったのは、とても残念でした。
- 会話が非常におもしろくて、一般の方の魅力を引き出すというところは成功していたのではないかと思いました。ただひな壇に並んで縦横斜めに話がいろいろ盛り上がるのが、ひな壇の魅力だと思いますが、その肝心の部分が少なくて、無理やりひな壇に集める意味があるのかなという気がすこししました。
- 街ぶらを『元就。』でするのなら、他のアプローチがあったのじゃないかなと思います。千鳥の二人については想像していたよりも騒がしくなくて、品がいいなという感じで、好感は持てました。ただアナウンサーの女性にしても、千鳥の二人にしても、よっぽどたくさん引き出しを持つ必要があると感じました。
- 大変楽しく見させていただきました。登場されている方も、非常に人情味あふれる方ばかりで、大変心温まる番組だったと思います。 今回ひな壇に座ったのが3人でしたが、6人だったらどういうふうになっていたのかなと考えました。一人一人とどこまでトークができたのか、6人の番組も見て比較してみたいと思いました。
【その他】
『民放連 放送基準』が一部改正されるのに伴い、中国放送番組基準の変更が諮問され、『妥当である』との答申がありました。