今回審議したのは、5月4日に放送したテレビ番組「畜産ガール ~命を学んだ365日~」です。番組は、西条農業高校畜産科の新入生たちの一年間を追ったものです。畜産科は最近女子生徒が多く半数以上を占めています。そんな生徒たちが生きものたちの命と向き合いながら成長する姿を描いています。
【担当ディレクターの説明】
取材をはじめたきっかけは、別の件で西条農業高校に畜産科の生徒を取材したいと申し入れた際に、当初思っていた30分の番組では表現しきれないと思い、一年生たちの一年間をドキュメンタリーで追って放送したいと感じたことです。学校側にも趣旨を理解していただき協力いただきました。
【委員の方々からのご意見、ご感想】
- 五月四日の午前の放送で、家族で観たという家庭もあると思う。親子で一緒に考えるには、いい機会になったと思う。
- 番組冒頭で、同年代の若者が他人を傷つけたり、殺したりする新聞記事が画面に出たが、畜産ガールの紹介の中で、観る側がどう整理すればいいのかわからなかった。
- 高校生が命に触れるということがとてもよい経験になると思うし、それでテレビでこういう形で紹介されるのは、非常にいい学びの機会になったのではないか。
- 畜産ガールというタイトルを思うと、もっと私生活をピックアップしてもよかったのではないか。
- ナレーターの説明が長く多いような気はしたが、低く通る非常にいい声だった。
- 畜産科にあれだけたくさんの女の子が行っているとは知らなくて、現状を紹介する番組として非常によくできていた。
- 一年間取材して、三十分で終わるのが少しもったいない気がした。
- 是非、続編を作って欲しい。三年後の彼らを観てみたい。
【担当ディレクターの返答】
「最初はみんな、進路の希望というのはけっこう曖昧なんだそうですが、それが授業を通じて将来の進路というのが固まっていく、絞られてくるそうです。そのあたりをもし描ければ描きたいです」と話しました。
【その他】
テレビの番組種別とラジオのFM補完の遅れについての説明を行いました。