今回審議したのは、2014年12月3日に放送したテレビ番組「PLUG(プラグ)」です。
パーソナリティ西田篤史さんが福山市沼隈町にある禅宗のお寺を訪れ、ドイツ人の住職と接し、修行の一部である食事の作法を体験、そして禅についての話を聴き、寺の施設を巡り、禅の世界に接するというものです。
【担当プロデューサーの説明】
四十代から五十代の、特に男性をターゲットとして、趣味や遊び、さらには仕事や生活にまつわる哲学を掘り下げて作っています。大人向けの番組ということで、同じ時間帯に若者むけ番組が多い中で冒険的という要素もありますが、出演者はじめディレクターやスタッフが五十歳前後で、長い経験の中で普段やってきたものと別の形で、冒険的にやっていこうという姿勢でもあります」と話しました。
【委員の方々からのご意見、ご感想】
- 非常に質が良く見ていて気持ちがよくなるような番組でした。映像が美しく、もちろん対象がきれいだというのもあるでしょうが、大人の趣味というか哲学というか、そのようなことを非常に感じられる番組でした。
- 番組前半のところで、単調になっている要素はあるかなと思いました。
- 食事のシーンは本当に臨場感が伝わってきました
- 禅寺を訪れたロケは前回と今回二回に分けて放送されているが、住職が何故ドイツ人なのか、出演している二人の僧が、どういう役割なのかなど、この回だけではわからないところがありました。
- 禅の世界を全く経験したことのないものにとっては、非常に興味深い番組でした。
- 全体的に透明な空気感があって、ゆったりとした時間の流れを感じました。
- このようなタイプの番組は初めて見ました。ナレーションが少なく、詳しい説明もない。だからあった方がいいという意見もあるでしょうが、こういうのもいいと感じました。
- 静かでおしゃれな洗練された雰囲気は伝わってきましたが、住職がドイツ人ということで、少しお話が聞き取りにくいところがありました。
- 40代、50代はそれなりの分別もあり、作る方も相当見識が高くないと番組のクオリティがあがらないと思います。作る側の引き出しの多さとか深さがないと、単純な驚きだけになってしまいがちなので、その意味でクオリティを上げて、今度は60代、70代対象のおしゃれな番組を作ってほしい。
【担当プロデューサーの返答】
50前後から60に向かってのスタッフと出演者が、それぞれ今やりたいことや、普段なかなかできないことを集めて一つの形にしたいというのがスタート時点での思いでした。回数を重ねたことで、変えるところは変えていかないといけないとも感じています。
【その他】
AMラジオのFM補完について担当局長から説明しました。
宮田委員は1月末で番組審議会委員を退任されました。