今回審議したのは、2月2日に放送したテレビ番組「世界が知りたいニッポンの技~美と食の匠たち~ひろしま編」です。観光分野では知名度が高い広島ですが、この町から世界を驚かす伝統技術が生まれていることはほとんど知られていません。番組では、広島生まれの「優れモノ」を通じて、日本が元気になるヒントを探しました。RCCが年に1回制作する全国ネットの番組で、JNN系列28局で放送されました。
【担当プロデューサーの説明】
これまでのテーマはグルメ物、食べ物関係を扱うことが多かったが、今回は趣を変えて、広島の職人や伝統技術、オンリーワンの企業を紹介するエンターテイメント番組を制作しました。出演者も広島出身や広島にゆかりのあるタレントです。ナレーションを担当した永井一郎さんは、番組収録の翌日に亡くなりました。
【委員の方々からのご意見、ご感想】
- 1時間以上の長い番組だったが、時間が経つのを忘れて楽しく見させてもらった。
- 国生さゆりさんやデーモン閣下、阿川佐和子さんなど、キャスティングがおもしろいと思った。
- 大変な取材、労力と手間がかかっているのがよくわかった。中身の濃い番組だった。
- 谷原章介さんが全体の進行役をやっていたが、彼の洗練された語りが番組全体の空気を作り、おしゃれに仕上がっていた。
- 取り上げた企業が、なぜ広島の技として生まれたのか?広島の風土、背景とどういうつながりがあるのかを紹介するとわかりやすかった。
- フリーズドライは軽くて細菌の発生が少ないので、アフリカの食糧危機を救う切り札としての観点で紹介してほしかった。
- フリーズドライを代元三さんが食べて感想を言っていたが、代さんの料理を食べたことがない人に食べさせた方が訴求力がある気がする。
- 一つ一つを区切ってまとめて次の話題に行ったほうが良かったのではないか。
- 私も広島県人だか、知らないことばかりで新鮮な驚きがあった。
- ビーズが世界的に有名になっていることや、熊野筆がジブリの筆になっていることを番組を見て知った。
- 広島東洋カープの前田健太投手の出演部分は、どういう狙いがあったのかわかりにくかった。
- 最後の谷原章介さんの「まさかの一言」は何につなげたかったのかよくわからないまま終わった気がした。
- 他県民にとっては場所を地図で示したほうがよくわかる。
- お好み焼きのパートは必要なかったのではないか?
- ビーズ制作の部分は説明図があるとわかりやすかった。
- 国生さゆりさんの言葉遣いが気になった。
【担当プロデューサーの返答】
今回取材した企業は30から40の候補の中から議論して選びました。放送が日曜日の午後なので、絵の強さを意識して選定しました。
【その他】
1月に退任された北村委員に代わって宮田俊範さんが番組審議会委員に就任されました。