今回審議したのは、ラジオ番組「ハートの島に移住しました。」です。
東日本大震災から丸2年にあたる3月11日に放送した1時間番組です。
ハートの島とは山口県にある祝島のことで、ハートの形をしています。この島の対岸4キロメートルに上関原子力発電所を建築する計画があり、漁民や島民は30年に渡り、反対運動をしていることで有名な島です。人口が500人を切る高齢化率73%の過疎の島にもかかわらず、都市部から若い人たちが移住してきていることに疑問を持ちました。その移住者の日常を見つめる中で、反原発の先にどんな暮らしがあるのかということに興味があり取材をしました。
全体として話のブロックは色々あるが、有機的な繋がりが感じられない。
今回の企画はテレビだとおもしろかったのではないか?ラジオの音声情報の限界を感じた。
場面転換をするときに生の声を使っていたのが良かった。
漁業補償金の話はそれだけで大きなテーマで1時間番組が作れるのではないか?
今回の素材を広島でしっかりと取り上げ、時間をかけて作ったということに敬意を表したい。
プロデューサーが、放送直前に漁業補償問題が出てきて、それを入れなければならないのでバタバタだったと言われたが、この島が持っている複雑な要素が出でいて良かったと思う。
ドキュメンタリーは基本的に取材した素材で語らせるのが原則。最後のアナウンサーとプロデューサーの対談は必要だったのか?
ラジオ局長から去年8月6日に放送した「日々感謝。ヒビカン」が第50回ギャラクシー賞ラジオ部門で大賞を受賞したことを報告しました。