今回審議したのは、テレビ番組「牛飼いの決断~福島に置いてきた夢~」です。
これは、東日本大震災から丸2年経った3月11日に放送した1時間番組です。
番組で紹介するご夫婦は、福島県いわき市で牧場を経営していました。
しかし震災と原発事故を受けて広島県に自主避難し、庄原で新たに酪農を始めました。
番組では、ご夫婦が原発事故ですべてを失いながらも牛飼いを続ける日々を追いました。
取材したご夫婦は「福島で失ったものは元に戻らない」と言われました。
つまり夢の続きを庄原で実現できる訳ではないという気持ちがあります。
その意味を込めて、『福島に置いてきた夢』というタイトルにしました。また番組の狙いは、人や地域との繋がりです。これが原発事故によって壊されてしまいました。
そのことを ご夫婦を通じて描くのが目的でした。
4月の審議会では、放送法で義務付けられているテレビの「番組種別」の放送実績について報告し、委員の了承を得ました。
「番組種別」の実績は、RCCのホームページにも掲載しています