今回審議したのは、ラジオ番組「日々感謝。ヒビカン」です。
これは、月曜日から金曜日までの毎日、正午から3時間 生放送しているワイド番組です。
審議の対象になったのは、去年8月6日「原爆の日」に放送した番組です。審議会では、1時間に再構成した内容をモニターしました。
広島市の平和記念公園のそばの木陰に「市立高女職員生徒慰霊碑」があります。
この石碑には、3人の少女が並び、真ん中の一人が両腕で箱を抱えています。
箱には、核分裂のエネルギーを表す相対性理論の方程式が書かれていて、広島・長崎・福島で起きた核分裂もこの方程式から生まれたエネルギーです。
番組は、市立高女の生徒が手にしている箱のエネルギーについて今一度考え、核の本質を伝えようというのが狙いです。
制作にあたっては、アメリカの詩人アーサー・ビナードさんをゲストに迎え、彼を中心に番組を構成しました。
パーソナリティには、この日のテーマを意識して、話し方を細かく指示しました。
深く掘り下げる番組に出来るのならしたかったのですが、なかなかそこまでには至りませんでした。ワイド番組の中で、どのような構成の仕方が良いのか、これからも悩み続けながら模索するのだろうと思います。