今回審議したのは、テレビ番組「為末大学のススメ」です。これは開局60年特別番組と して、8月26日に放送した およそ1時間の番組です。内容は、今年6月に陸上競技の 現役を引退した広島市出身の 為末大さんの生き方・考え方にスポットを当てています。
【担当ディレクターの説明】
為末さんは世界陸上のメダリストで、現役時代 苦しいことや辛いことがたくさんあった と思います。そのようなことを ご本人の言葉で語っていただいて、哲学や人生観をお伝え できればと思い、この番組を制作しました。インタビューは、引退直後に収録しています。
【委員の方々からのご意見、ご感想】
- 選手時代を 単に時間の経過で追うのではなく、ポイントには、必要な映像をキチンと 織り込んでいる。非常に工夫された面白い番組だ。
- 為末さんは幅広い視野を持ち、バランスの取れた考え方をする人だと 常々感心していた。 その彼の魅力が大変よく出ていた。
- 様々なアプローチで彼の発言を拾っていて、うまく編集している。ただ「為末大学」として、 何をしようとしているのか、まだ ご本人にイメージが出来ていないのではないか。
- テレビを見た人も「為末大学」とは何か、よく分からなかったと思う。
- 番組全体としては、穏やかな空気が流れ、愛にあふれた内容で心地よかった。
- 為末さんの語り口が非常に自然で、横でおしゃべりしているような雰囲気だった。
- スポーツをやめても 別の世界で一番になりたいという話があった。為末さんの魂として持ち続けて欲しい。
- 企業経営の参考にもなる 非常に面白い話だった。
- ある人物にスポットを当てた 人間学のような番組は、とても興味深い。
【担当ディレクターの返答】
「為末大学」というタイトルの意味や内容は、確かに分かりにくいと思いました。 本当に 大学を建てるのかと錯覚した視聴者がいらっしゃったかも知れません。 説明不足でした。このプロジェクトは まだ始まったばかりで、ご本人にはイメージは あるのでしょうが、上手く 具現化出来ていません。また 為末さんの語り口が自然だった のは、彼のキャラクターです。ただ、ピンマイクをシャツの裏側に止めて、見えないように 工夫した効果もあるかも知れません。