今回審議したのは、8月6日・原爆の日に放送した「やんばるの白ひげ ~核の傘の下で~」というタイトルのテレビ特別番組です。
【担当ディレクターの説明】
テーマは、「アメリカの核の傘」です。RCCは、これまで多くの原爆関連の番組を制作しましたが、核の傘を正面から取り上げたのは今回が初めてです。
制作にあたっては、象徴的な人物として 元・反核平和運動家で被爆者の男性を取り上げました。
【委員の方々からのご意見、ご提案】
- 元平和運動家を登場させる必要があったのか。核の傘から抜け出すのが一番良いとは思うが、抜けたあとにどういう国を目指すのかという議論がなかった。
- このテーマに正面から切り込んだことに敬意を表したい。ただ元運動家の男性の存在が、あまりにも強烈で、なぜ彼が沖縄に引っ込んで隠遁生活をするようになったのか
腑に落ちないところがある。
- 現役の広島市長だった平岡さんは、当時の橋本総理から「あなたはアメリカの怖さを知らない」と言われたというが、何故総理がアメリカを怖いと思ったのかが もっと伝わればよかった。
- 元平和運動家が語った内容が胸に残らなかった。この人が沖縄に移った理由が分からないと、番組として弱いという気がした。
- 広島の放送局が、8月6日に 独自に番組を作って放送するのは非常に大きな意味があると思う。平和活動への理解がさらに深まった。
- この 元活動家のような非常に個性的な人の思いは、いろいろな切り口で番組を作れば良いと思う。もっと彼を全面的に出して、言葉を聞きたかった。
【担当ディレクターの応答】
いろいろなテーマを55分の番組に入れたため、人物描写が希薄になるなど、今考えると反省すべき点があります。
【その他】
今回の審議会では、キー局のTBSが制作するニュースやドラマなどについても、ご意見やご感想を伺いました。
これに関するご意見は、11月に開催される
近畿・中国 四国地区 合同番組審議会で、報告します。
また今回はテレビとラジオの担当局長が、10月からの「秋の番組新編成」について、委員の皆さんにご説明しました。
テレビは、夜7時から10時までの番組がかなり多く変わること。ラジオは、これまでナイターを放送していた時間帯に新たに編成する番組などをご紹介しました。