今回審議したのは、7月19日に放送したテレビ番組「中四国 海の日スペシャル坂本龍馬ゆかりの宿を訪ねて」です。これはRCCが制作し、中四国の系列局6局をネットして放送した1時間番組です。
【担当プロデューサーの説明】
今や空前の坂本龍馬ブーム。龍馬は高知の生まれで、中国・四国地方にはゆかりの地や宿が多数あります。番組では、龍馬ゆかりの場所を観光スポットとして紹介し、案内役にはタレントを起用しました。
【委員の方々からのご意見、ご提案】
- ブームに乗った番組で、非常におもしろかった。
- 紹介された旅館が、値段の高いところばかりだったが何故か。
- 訪ねた町の様子や特長が、もう少し分かるような紹介があればよかったなと思う。
- 歴史グルメものとしては、映像も綺麗で楽しめた。
- 紹介したそれぞれの場所が、龍馬の生涯の中でどのような歴史的位置づけなのかという話が欲しかった。そうすれば、プラスαの厚みが出たように思う。
- 龍馬が脱藩する時は命がけなのに、音楽が綺麗すぎて苦しんでいるイメージが伝わってこなかった。
- 番組タイトルに「スペシャル」が付いているが、何がスペシャルなのか。
【担当プロデューサーの応答】
料金が高い旅館の紹介が多かったのは、普段行けないところをテレビで見て、行った気分になっていただきたいという思いからです。
また「スペシャル」としたのは、RCCが制作し、中四国をネットしているということです。このネット番組は、およそ20年前から続いていて、中四国をまんべんなく紹介するのが基本です。
ただ「スペシャル」という言葉には少し抵抗もあり、今後どうするかを検討します。
【その他】
今回の審議会では、地上デジタル放送についての質問も出ました。
ある委員からは「地デジ対応について分からないことがあれば、局から出向いて説明をお願いできるのか」というお尋ねがありました。
これに対して技術局長は「対応します。また国の機関として、デジサポ広島という相談窓口もありますのでお気軽にご利用下さい」と答えました。
また 難しい問題として、次のような点をあげました。「これまでのアナログでは、かなり悪い画質で見ていたテレビ放送が、デジタル化によって非常に綺麗にご覧になれるケースがあります。しかしその一方で、全く見えなくなる場合もあります。このような状況に、個別に対応しなければいけません。その上で、来年7月のアナログ放送終了を迎えることになります」