今回審議したのは、5月20日に放送したテレビ番組「ザ・ひろしま 広島まる分かり大辞典」2時間スペシャルです。
これは、広島県の様々な魅力を いくつもの視点から紹介するもので、番組全体が「広島辞典」のような構成になっています。放送は夜7時からのゴールデンタイムで、視聴率 17.3%という記録的な高い数字を出しました。
審議会では、この2時間番組を1時間に再構成してモニターしました。
【担当プロデューサーの説明】
この視聴率には驚きました。
放送後、視聴者から様々なご意見を頂きました。その中で「意外に広島のことを知らない自分がいて楽しかった」という声や「家族で見ることができる番組だった」などの反応が多く寄せられました。
今回、普段の暮らしを普通の目線でゆったりと見られるように紹介した番組が驚異的な視聴率を取ったのは、今後の番組作りヒントがの見えたような気がしますと説明しました。
【委員の方々からのご意見、ご提案】
- とても面白くて、興味深い内容が多かった。知らないことも結構あった。
- 気になったのは、広島弁と備後弁は違うということ。安芸地区の言葉が広島弁だと思ったら大きな間違いで、安芸と備後の違いについて もっと紹介してはどうか。
- 広島のお好み焼きが紹介されたが、最近「府中焼き」も人気が出ている。安芸と備後の違いという視点で出してもらいたかった。
- 新聞社も 広島版と備後版は、全く違う作り方をし、盆灯籠など風物詩を取り扱う時には苦労する。
- 広島にも福山にも「民話」がある。昔はこんなことがあって、このような方言もあったというような番組を地域ごとに取り上げ、シリーズ化して紹介すれば面白いと思う。
【担当プロデューサーの応答】
- 安芸と備後の違いは、肌感覚では分かりますが、番組を作るときには、最大公約数を取り上げる手法になるのかなと思います。
- 府中焼きは、今やB級グルメとして全国に進出しています。広島市の五日市にできた店が、とても繁盛しているという話も聞きます。次の機会に、ぜひ取り上げたいと思っています。
【その他】
今回の審議会では、地上デジタル放送の完全デジタル化をおよそ1年後に控え、テレビの担当局長から説明がありました。
それによりますと アナログテレビをご覧の方は、7月5日から常に、画面の上下に 横長の黒い帯が入ったり、画像の周囲が額縁のように黒くなったりする。
これは、早めにデジタルテレビのご準備をお願いする意味がある などと説明しました。