今回審議したのは、4月10日に放送したテレビ番組「Eタウン」です。
これは、広島の企業を応援する30分の経済番組で、4月から作り方を変えて新たにスタートしました。
【担当プロデューサーの説明】
変えたのは、まずすべてVTR構成の番組にしたこと。その狙いは、メインの神足裕司氏が現場に出向いて取材やインタビューをし、よりリアリティのある内容にするためです。
審議していただく番組は、リニューアルの第一回です。この4月から独立会社になった広島三越を取り上げ、北海道展や、伊勢丹とのグループ化に伴うPOSシステム統合を紹介しました。
【委員の方々からのご意見、ご提案】
- 30分の中で、システム統合と北海道展の両方の話を入れたのはどちらも消化不良だった。あれもこれも詰め過ぎという感じがして、どちらかに絞った方が良かった思う。
- 北海道展は、別のデパートでも同時にやっていたが、ライバル店との熾烈な競争ぶりなどの話が出れば、今のデパート業界の厳しさが、もう少しはっきりしたのではないか。
- POSシステム統合では、伊勢丹方式と三越方式がどう違っていて、何故伊勢丹方式を採ったのか。経済番組として、その背景を伝える構成の仕方もあったように思う。
- デパート業界が非常に厳しいと言われる中、通常はどのような経営戦略なのかがもう少し見えたら、もっといい内容になったのではないか。
- 神足さんが番組の最後で、デパートの自立とか戦いとか かなり熱く語っているが、それまでの番組内容と今ひとつリンクしていない。デパート業界は大変だという一般的な情報を合わせれば何となく分かる気もする。しかし番組について言えば、そこまで熱く語るほどのものがあったのかどうか、疑問に思う。
- 三越が独立会社に変わって、それまでの店長から社長になった方のお話をもっと聞きたかった。どのような戦略を立てるのか、経営者の生の声をもう少し拾うような場面が欲しかった。
- 神足さんの印象が変わった。何故ヒゲを生やしているのか。あまり綺麗には見えない。
- 今回のデパートの話は、何回かに分けてシリーズとして放送してはどうか
【担当プロデューサーの応答】
- 北海道展とシステム統合の両方を取り上げたのは、ちょうど時期が同じだったため、2つとも入れました。確かに、消化不良で駆け足になってしまいました。
また北海道展は、別のデパートでも同時にやっていましたが、両方を取材して紹介するのは非常に難しい問題です。現実的には、どちらか一方にせざるを得ません。
【その他】
今回は、春の新編成になって最初の審議会であることから、ニュース番組や自社制作番組のスタート状況などについても質疑応答がありました。