第540回中国放送番組審議会概要

開催日: 2009年9月15日
場  所: 中国放送役員会議室

今回審議したのは、テレビ番組『きのこ雲の下から、あしたへ』(8月6日放送)でした。
広島に原爆が投下されて64年。母親の胎内で被爆し、翌年産まれた原爆小頭症児は今年で63歳になりました。彼らは老いや親の死など様々な問題に直面しています。
中国放送は原爆小頭症について1960年代から取材を続けてきました。番組では、原爆小頭症のこれまでの歴史を振り返るともに新たに取材し、親たちの思いと、核廃絶へのヒロシマの心を伝えています。

委員の方々からは以下のご意見ご感想をいただきました。

  • 中国放送が長い間、原爆小頭症について、真摯に取り組んできたのがよくわかった。


  • 原爆小頭症児の小さい頃からの映像が残っていて、白黒からカラーに変わり、年を取っていく過程がよく出ている。それを見るだけでも、その間の家族の苦労が偲ばれる。


  • 映像の持つ力の強さをまざまざと見せつけられた。


  • 長年、小頭症に関わってきた元中国放送記者の秋信さんの、他の人には言えない言葉が随所に散りばめられていた。


  • 胸に詰まった。自分に何が出来るかとあらためて考えさせられる1時間だった。


  • 番組に登場しなかった原爆小頭症患者10数人にも人生があり、違うドラマがある。彼らも取材しなければいけないとの思いがした。


  • 親御さんが、「自分よりも早く子どもに死んでほしい」と言っていたが、それが前面に出すぎていた。それよりも核兵器は直接被爆した人意外にも影響を与えているという悲惨さや、原爆小頭症患者にはそれを伝える使命があるということが印象に残ればもっといいと思った。


  • 秋信さんが、1975年に昭和天皇に原爆投下について質問した映像について、よくぞ質問されたと思う。


  • 戦後何千人もジャーナリストはいるが、原爆について昭和天皇が答えたのは秋信さんの質問の1回だけだ。私たちは昭和天皇の発言をきちんと受け止めなければいけない。


番組タイトルについて担当ディレクターは、「斉藤とも子さんの本を引用した。いろいろ考えたが、このタイトルに勝るものはない。」と話しました。

続いて、二つ目の議題の、『第17回JNN系列放送番組審議会近畿中四国地区協議会』(11月26日・山口市で開催)で発表するネット番組についての意見集約を行いました。
そして、中国放送からラジオ・テレビの秋編成の説明を行いました。
ラジオは、月曜の夕方放送中の「道盛浩のバリシャキNOW」が月曜から金曜のベルトになること。テレビは、月曜から金曜日の夕方放送している「ニュース6」のスタート時間が午後6時になることを伝えました。
  最後に、報道制作局長から、8月30日に放送した「JNN衆議院選挙開票特別番組」で、愛媛2区で誤当確があったことを報告しました。
<文責:中国放送番組審議会事務局>

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