開催日: |
2009年6月23日 |
場 所: |
中国放送役員会議室 |
今回審議したのは、テレビ番組「発見!人間力 誰にも負けない相撲愛〜女の夢は日本一〜」(5月17日(日)朝5時45分〜6時15分放送)でした。
「発見!人間力」は日本民間放送教育協会加盟の33局が製作、放送している番組です。
今回の企画は、東広島市の高校の相撲部が3年生が卒業すると廃部になりそうだということでニュース取材をしたことがきっかけでした。取材の中で、一人の1年生の女性が入部して来ました。彼女を継続して追っているうちに、全国放送に出したいとの思いが募り、番組の企画に応募。採用されたもので、集大成として製作しました。3年間で取材したテープは100本を超えました。
番組では、たった一人の女子部員の平田百さんが相撲日本一を目指します。しかし、半年後の全国大会ではあっさりと1回戦で敗れ、相撲の難しさを痛感します。負けても負けても夢を捨てず、女子相撲の頂点を目指す彼女の3年間の成長を追いました。
担当プロデューサーは「彼女と同世代の若い人達に彼女の精神力の強さを見てほしい」と話しました。
番組視聴後、委員の方々からいただいた意見は以下のとおりです。
- 番組の企画意図はよく伝わった。
- 女の子で相撲という、中々見つからない被写体にスポットを当てたのはラッキーだ思うし、番組として、人間力がにじみ出ていた。
- (同世代の娘を持つ委員)胸がジーンとした。彼女が自分の子どもだったらとうらやましかった。また、彼女のような素晴らしい先輩がいる学校だったら、娘を通わせたい。
- 試合に負けても明るく上を目指す姿に、頑張れという気持ちでニコニコしながら見ていた。
- 目標を見失って、何かに打ち込みたいが打ち込めない若い人が多い中、ひたむきに頑張っている人を見ること自体、価値があると思う。
- 頑張ることを人に見せたり、否定する風潮がある中、いい番組だった。
- 3年間撮影しているので、最初の頃の映像があるのが非常に良かった。
- 彼女がなぜ相撲を選び、はまったのかがよく分からなかった。もう少し解説があれば良かった。
- 部員が彼女一人になった時にそれでも残ろうと思った理由が気になった。
- 番組の最後に制作者が出演していたが、必要ないのではないか。
- 何が言いたいのか。中途半端な気がする。
- アイドルでもない彼女がテレビに出て、人生に影響を与えたのではないか。メディアはどこ まで責任を持つのか。
- 子どもの世界は割り合い、学校の中で完結して成長していくが、彼女は学校以外に道場、日本チャンピオンの家などあり、成長の場や次元が違う。
- 彼女の世界を特殊な場とは思わない。夢を追えば支援の場は広がって行くところがちゃんと出た番組で、そこが非常に良かった。
プロデューサーは「今後は、3年生になった平田さんが出場する今秋の全国大会も取材して番組にしたい」と話しました。
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