開催日: |
2009年1月27日 |
場 所: |
中国放送役員会議室 |
今回審議したのはテレビ番組「まもりたい生命09〜聞いてください野生生物の叫び」(2008年12月29日放送)でした。
広島県には絶滅の危機に瀕した野生生物が751種生息しています。その生物の実態や保護に取り組む活動を取材。ニュースで放送したものをまとめてテレビ番組「まもりたい生命」として、年に1番組を制作しています。3回目の今回は、竹原市のハチの干潟を守る青年やクマタカ、ダルマガエル、ツキノワグマなどを取り上げました。テーマは人と自然はどう関わって行くべきかでした。
番組視聴後、委員の方々からは以下のご意見、ご感想をいただきました。
- 動物や植物の映像がとてもきれいに取れていた。
- たくさんの時間をかけて、丁寧に作りこんでいると思った。
- 自然保護活動や日ごろ見ることのないツキノワグマ、ハクセンシオマネキ、ダルマガエルを多くの人に見てもらうことが、啓蒙活動であり、自然のあり方を考えるきっかけになると思う。こういった番組をたくさん作ることが大切だ。
- コンテンツとしておもしろいので、ホームページに掲載するなど、次につなげてほしい。
- この10年間で広島県の絶滅危惧種がどの位絶滅したのか あればよりわかり易かったと思う。
- ダルマガエルの里親活動や、サクラソウの繁殖活動自体はほほえましいし素晴らしいが、元々ないところへ持って行って本当に大丈夫なのか素朴な疑問を感じた。
- しゃべりが多かった。テロップを多用したり、自然の音を聞かせるなど、もう少しメリハリがほしかった。
- 専門家や農家の人は出演していたが、なぜクマダカの繁殖率が落ちているのか、ツキノワグマやイノシシが人里にくるのかなど、原因が番組に出ていなかった。
- ツキノワグマ対策に行政がどうのように関わっているのかがあれば良かった。
- 年間で制作したものを10年間貯めて1時間番組にするなど、長期間の取り組みにしてほしい。
- 番組は生物がいなくなって大変だという構図だったが、逆に広島にはいいところがまだたくさんあるから守らなければいけないと思った。
- 今、環境は産業界復興のためのビジネスという要素が前面に出つつある。しかし、大切なことは生態系の維持と生きる権利を持ってる生物がいることを訴えていくことだとあらためて感じた。
- ライフスタイルを変えないまま、ただ自然だけが大切だと言ってもギャップは大きくなるばかりだ。ライフスタイルの提言を前面に出して今後は大々的にやってほしい。
続いて、委員長から昨年11月に岡山で開催された「JNN系列放送番組審議会近畿中四国地区協議会」の報告を行いました。
最後に、技術局長から、昨年10月、再免許にあたり、総務大臣から番組の充実向上を図るため、番組審議機関の機能の発揮に一層努めるよう要請があったことを説明しました。
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